宮内優里がこれまでにデジタルでリリースしたアルバム2作品『Beta』(2022)/『Beta 2』(2024)が180g重量盤レコードとして発売されます。どちらもアナログ化に際しリマスタリングされました。アートワークは公私共に関係の深い、彫刻家・土屋裕介。オリジナルの彫刻作品を制作、撮影も担当しています。
『Beta』は全編にわたり、ハードディスクに残していた自らの演奏や楽曲などの音声データをリサンプリングして再構築するといった、それまでの作曲方法とは全く異なるアプローチを中心に、再構築の中で生まれる偶発的な音の変容を頼りに、作為や経験から離れるように、ただシンプルに音を構築する面白さを求めて数年の時間をかけて制作したアルバム。
『Beta 2』は『Beta』で取り入れた自身の演奏や音楽をリサンプリングして制作する手法をさらに深めるように、フラットに様々な角度から再挑戦した作品。前作で体験した、音楽として仕上げ切らないことで残せる柔軟性や余白を体で感じながら、さらなる実験的なアプローチを模索するなかで音楽制作の楽しさを再発見しながら制作。
そして、4月12日(土)に『Beta』『Beta 2』のアナログ盤発売を記念して作られた4曲入りのリワーク作品をデジタル・リリース。一度制作を終えた編集データから違う完成の可能性を模索したり、2枚のアルバムから異なる2曲のフレーズを混ぜて使用するなど実験的なアプローチをした作品となっています。
また、4月12日(土)には東京・渋谷 ULTRA SHIBUYAにて『Beta』『Beta 2』LPレコード2作品同時リリース記念イベントが開催されます。