ももいろクローバーZ、
東京女子流という、アイドル戦国時代から一歩抜き出た、次世代を担うであろう2組の5人組ガールズ・ユニットが、11月22日に横浜BLITZにて2マン・ライヴ<横浜BLITZ五番勝負>を行ないました。
「22日に会場がライヴをダブル・ブッキングしてしまった」という、プロレス的なアングルが発端となったこのライヴ、奇しくも、ももいろクローバーZは
「労働賛歌」、東京女子流は
「Liar/W.M.A.D」を11月23日に同時リリースするタイミングであり、今回の入場方法は、「互いのCDを同時購入する」というものでしたが、その方法が発表されたのは当日の午前3時。平日と言うこともあり、ややハードルの高い方法でしたが、朝8時にはその購入場所に多数のファンが詰めかけ、その注目度の高さを証明しました。
ライヴ前の囲み取材では、ももクロが「女子流さんは大好きだけど、ステージでの対決では全力で闘う。どっちがお客さんを笑顔に出来るか勝負です(百田夏菜子)」「いつ何時、誰の挑戦でも受ける!(玉井詩織)」「負けるなんて文字はももクロの辞書にない!(高城れに)」とコメントすれば、女子流も「パワフルに歌って踊るももクロさんを見てるけど、女子流も自分たちらしくパフォーマンスしてももクロさんを圧倒したいです(山邊未夢)「もし負けても悔いの残らないパフォーマンスがしたい(中江友梨)」と、対決前からお互いに火花を散らしていました。
そしてライヴがスタートし、舞台に登場するももいろクローバーZと東京女子流。それぞれ自己紹介が済むと、各メンバーの手に握られた巻物に書かれた、今日のライヴのグループごとの曲目を発表。そしてライヴの形式は、先攻/後攻ごとに一曲ずつ交互に曲を披露していくスタイルと発表されました。
ライヴは先攻:ももいろクローバーZよりスタート。五番勝負一番目、ももクロZの一曲目は東北地方に向けて「どうか諦めず希望をその胸に」という歌詞の登場する「ももクロのニッポン万歳!」。対する後攻の東京女子流は「声が枯れるまで応援するからね」と、こちらも人を励ます事がテーマとなった「頑張って いつだって信じてる」と、応援が楽曲の肝となった曲の対決となりました。
そして二番目は、ももクロは彼女たちの世代ならではの「夏休みの宿題が終わらない」という夏休みの情景がテーマとした「ワニとシャンプー」、そして、女子流は切ない恋愛の光景をスタイリッシュに歌い上げた「Limited addiction」と対照的な楽曲をパフォーム。
三番目には、ももクロは「Believe」、女子流は「Reason」とお互いに玉置成実楽曲をカヴァーしたユーロ・ビート楽曲での対決。
四番目は、ももクロは23日に発売となる「労働讃歌」、女子流は「おんなじキモチ」と、両者ともキャッチーな振り付けが印象的な楽曲がぶつかり、会場のオーディエンスとの一体感を両者とも高めていきました。
最後の勝負となった五番目は、ももクロはハイ・テンションかつめまぐるしく楽曲の構成が展開していくダンス・ナンバー「行くぜっ!怪盗少女」、そして女子流は23日に発売となる、ディスコティックな楽曲に失恋というテーマが描かれた新曲「Liar」と、アクティヴなももいろクローバーZと、シックな東京女子流という、お互いのグループのキャラクターを如実に表した曲で最終対決。
お互いの楽曲披露が終了し、はしゃぎながら互いを褒めあう両者。しかし、どちらがこの対決の勝者かを客席からの判定で決する時間となる。観客には「青=ももいろクローバーZ」「ピンク=東京女子流」の判定用紙が渡され、それをかざして意思表示をする事となりましたが、ケニアから迎えた「計測協会」(?)の人間が、カウントした結果、ももクロ=652票/女子流=598票でももクロが第一部は勝利。勝者であるももいろクローバーZには、さらに1曲披露する機会が与えられ、最後に披露されたのは「Chai Maxx」。そして「一緒に踊って貰えますか?」というももクロの呼びかけで、ももクロと女子流の合同でのパフォーマンスとなりました。
すべての楽曲が終了した後、ももクロからは「デビューの日がまったく同じの2組が一緒に久しぶりにライヴ出来てよかった。進み方は違う二組だけど、また一緒にライヴが出来れば嬉しいです!(百田夏菜子)」とコメントすれば、女子流も「一緒にライヴが出来ていい刺激をもらいました。でも一部では負けたけど、二部では負けません!(山邊未夢)」と、好敵手ならではお互いにエールを交換。
なお、この日の模様は、11月25日の22時より東京女子流のUSTREAM企画番組「ディスカバー女子流」シリーズ第34弾として早くも配信されることが決定しています。残念ながら見逃してしまったあなたは要チェックです!