8月29日、渋谷O-EASTにてロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の公開リハーサルが行なわれました。オリジナルから設定を一新し、3・11から数十年を経た近未来の日本、立ち入り禁止区域の壁の中にあるスラム街が舞台となっている本作。戸籍もなく学校にも行かず、毎日ガレキと世界中から集ったアウトサイダーたちに囲まれ刺激的な環境で育ったロック・シンガー、ヘドウィグ役を
森山未來が務め、グラマラスなパフォーマンスを披露しました。
先ごろ公開された映画『苦役列車』でも酒と風俗におぼれる日雇い労働の青年役になりきるために、二日酔いで撮影現場に向かっていたという森山。本作でも、股間にマイクを当てるシーンでもひたすらシャッターを切る取材陣に、アドリブで「パシャパシャうるさいわね」などとつぶやく姿は、ヘドウィグそのもの。
上演台本・演出は、森山とはヒット映画『モテキ』以来のコンビ作となる
大根仁が担当。ヘドウィグの夫、イツアーク役は、2010年12月に解散したロック・バンド、
ミドリのヴォーカリストにして7月にソロ・デビュー・アルバム『299792458』をリリースした
後藤まりこが務め(舞台初挑戦)、少年のようなイノセントな魅力を振りまいていました。
音楽監督は、映画『SR サイタマノラッパー』シリーズをはじめ、大根監督とは『モテキ』でもコンビを組んだ
岩崎太整が担当。バンドは、岩崎本人がキーボードを務めるほか、JUON(
FUZZY CONTROL)(g、東京公演のみ出演)、MAKO-T(pf)、木島“MAX”靖夫(g)、フルタナオキ(b)、阿部 徹 a.k.a. SANTA(dr)、永友聖也(g、大阪・名古屋・福岡・ツアーファイナル公演に出演)という実力派が参加。さらに、本舞台では
スガ シカオが訳詞に初挑戦。胸に突き刺さるような日本語詞と迫力ある演奏が、よりいっそう舞台をヘヴィで濃厚に仕上げています。
ロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は8月29日〜9月10日までShibuya O-EASTにて、その後、大阪、名古屋、福岡でも開催。ツアー・ファイナルを、9月28日〜9月30日までZepp DiverCity Tokyoで行なわれます。