映像作品や空間のためのサウンドデザイン、映画のための楽曲制作などを手がける山梨在住の音楽家、Kosuke Anamizuによるアンビエント&クラシカルプロジェクト“
Moshimoss”が手掛けた映画『死に損なった男』(2月21日[金]公開)の
オリジナルサウンドトラックが2月14日(金)にリリースされます。
空気階段の
水川かたまりが映画初主演に挑んだ映画『死に損なった男』は、殺伐とした日々に疲れ、駅のホームから飛び込もうとするも、タイミング悪く死に損なった男性の数奇な運命を、『メランコリック』の田中征爾監督によるオリジナル脚本で描いた作品。共演には、
正名僕蔵、
唐田えりか、
ゴールデンボンバーの
喜矢武豊、元
乃木坂46の
堀未央奈ら多彩なキャストが名を連ねています。
Moshimossの楽曲サンプルを聴いて「この作品にはこの人しかいない」と直感したという田中征爾監督は、「『死に損なった男』という
映画は、ベースはコメディ·ドラマでありつつ、例え主人公が笑っていようとも「生きている人間が死んだ人間と関係を深めていくことは決して喜ばしい事ではない」という不穏さを常に漂わせたいと思っていました。Moshimossさんの“劇伴っぽくない”音楽は、まさにその空気感をナチュラルな形で作り上げるのに完璧だと思った訳です」と説明。
また、「自殺に失敗した主人公が足早にその場を立ち去る時の、切なさと不憫さ、そしてこれから人生が動くことを予感させる少しの躍動。悪役を尾行する時に流れる緊張感と、トラブルの予兆。一方で、物語が大きく動き出す中間地点では敢えて底抜けに明るいロックで、主人公を“もう引き返せない場所”まで一気に連れて行ってしまいます。そしてラストは、色んな悲しみや現実を引き受けた上で、それでも前向きに生きていく希望を持たせてくれる、感動的な音色で映画を閉じてくれました。『死に損なった男』のサントラは今後、人生でも仕事でも何でも『何か少ししんどいな』という気持ちになった時にふと思い出し、いつまでも聞き返すものになるだろうなと思っています」と語っています。
[コメント]Moshimossさんの楽曲サンプルをお聞きした時、「この作品にはこの人しかいない」と直感しました。『死に損なった男』という映画は、ベースはコメディ·ドラマでありつつ、例え主人公が笑っていようとも「生きている人間が死んだ人間と関係を深めていくことは決して喜ばしい事ではない」という不穏さを常に漂わせたいと思っていました。Moshimossさんの“劇伴っぽくない”音楽は、まさにその空気感をナチュラルな形で作り上げるのに完璧だと思った訳です。
結果、Moshimossさんに音楽をお願いした事は、この映画を作る中でのあらゆる意思決定の中で最も正しかったものの一つだったと確信しています。自殺に失敗した主人公が足早にその場を立ち去る時の、切なさと不憫さ、そしてこれから人生が動くことを予感させる少しの躍動。悪役を尾行する時に流れる緊張感と、トラブルの予兆。一方で、物語が大きく動き出す中間地点では敢えて底抜けに明るいロックで、主人公を“もう引き返せない場所”まで一気に連れて行ってしまいます。
そしてラストは、色んな悲しみや現実を引き受けた上で、それでも前向きに生きていく希望を持たせてくれる、感動的な音色で映画を閉じてくれました。
『死に損なった男』のサントラは今後、人生でも仕事でも何でも「何か少ししんどいな」という気持ちになった時にふと思い出し、いつまでも聞き返すものになるだろうなと思っています。――『死に損なった男』監督 田中征爾©2024 映画「死に損なった男」製作委員会