さる6月9日(土)、ビルボードライブ東京で行なわれたライヴ<プラチナ・ジャズ・オーケストラ presented by ラスマス・フェイバー>に、スペシャル・ゲストとして
中島 愛が登場! ジャズ・アレンジによって雰囲気ががらりと変わった自曲3曲を歌い上げました!
クラブ・ミュージック・シーンで数々のヒット曲を放っているスウェーデンのアーティスト、
ラスマス・フェイバー。彼は日本のアニメ通としても知られており、今年2月には中島 愛が歌う『輪廻のラグランジェ』オープニング曲「TRY UNITE!」の作曲・プロデュースを手がけるほど。
そのラスマスが、日本のアニソンを自身の音楽のルーツであるジャズでカヴァーした
『プラチナ・ジャズ〜アニメ・スタンダード〜』シリーズ。現在までアルバム3枚、ライヴDVD1枚がリリースされ、選曲の妙と完成度の高さによってアニメ・ファンのみならずジャズ・ファンからも高い評価を得ています。そして、今回開催されたライヴは、レコーディングに参加したスウェーデン屈指のジャズ・ミュージシャンたちによって構成された“プラチナ・ジャズ・オーケストラ”を率いての、約1年半ぶりとなる再来日公演!
クラシックなスーツを身にまとったメンバーがオープニングの1曲を演奏すると、白いジャケットのラスマスがステージに登場。ニクラス・ガブリエッソンをヴォーカルにフィーチャーし、「はじめてのチュウ」(『キテレツ大百科』)、「ルパン三世・愛のテーマ」と往年のアニソン・ヒットを披露していく。
その後、インストを数曲をはさんだ後、女性ヴォーカリストのエミリー・マクイーワンにバトンタッチ。「Gravity」(『WOLF'S RAIN』より)、「Genesis of Aquarion」(『創聖のアクエリオン』より)へ。どの曲も音楽の楽しさと悦びを訴えかけるパフォーマンスで、観客からは拍手や手拍子、かけ声が自然に投げかけられる。
そしていよいよ、この夜だけのスペシャル・ゲスト、中島 愛がステージに招かれる時間が! ラスマスからの紹介の後、大きな拍手と歓声に包まれステージに登場した中島は、黒のドレスとハイヒールで大人っぽさを出しつつ、髪にはグリーンの大きなリボンを付けたキュートな出で立ち。ラスマスのプロデュースによる「TRY UNITE!」をゆったりと歌い上げ、「ライヴに参加させていただいて嬉しく思います!」と観客に笑顔を振りまきました!
次の曲は『プラチナ・ジャズ Vol.1』にも収録されていた「星間飛行」。作詞:松本 隆、作曲:菅野よう子による80年代歌謡曲ムード満載の曲がグルーヴ感溢れるジャズに生まれ変わり、オリジナル・シンガーのヴォーカルが妙なるメロディを紡ぎだす……。2曲とも、この日のためだけに特別にリアレンジされたスペシャル・ヴァージョンでのパフォーマンスとなりました。
夜9時スタートの回のみ、中島はアンコールで再びステージに登場。「アイモ〜鳥のひと」(『マクロスF』)を、小編成でのシックな演奏に乗せて披露。その後ライヴは、ニクラスが客席に乱入し、「Fly Me To The Moon」から、観客総立ちとなったラテン/
アレンジによる「1 / 2」(『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』)で、思いっきり楽しいクライマックスヘ突入!
終始リラックスムードで、時にユーモラスでありながら、ハイクオリティな演奏と歌唱が観客の心を虜にした一夜。演奏者全員が一列に並んでの最後の挨拶では、ラスマスが「愛、おいで!」と日本語で中島を、三度ステージに呼び込む姿も! 大柄なスウェーデンのミュージシャンたちに混じって笑顔で手を振る彼女に、観客席からはもう一度大きな拍手が贈られました!