昨年2月24日に肺がんで逝去した歌手・
仲宗根美樹が1965年以降に発売したシングル40作品、アルバム9作品が各配信サイトにて配信開始。昨年12月にシングル49作品を配信した第1弾に続く、第2弾配信となります。
仲宗根美樹は、1961年に日本テレビ『東京物語』に出演し、同番組の挿入歌「愛に生きる」でキングレコードから歌手デビュー。同年発売のシングル「
川は流れる」が100万枚を超える大ヒットとなり、「第3回日本レコード大賞」“新人奨励賞”を受賞。さらに同曲で『第13回NHK紅白歌合戦』に初出場し、紅組のトップバッターを務めました。紅白には1967年まで5回出場しています。
また、両親が沖縄県出身ということもあり、「島育ち」「奄美恋しや」など沖縄ソングをヒットさせ、沖縄シンガーの元祖としての地位を確立。先日、『第66回輝く!日本レコード大賞』の“特別功労賞”に選出されたことも発表されました。
宮間利之&ニュー・ハードやテナー・サックス奏者の
尾田悟らとの共演など魅力的なタイトルや楽曲が並ぶ中、今回の配信作品で注目すべきは、沖縄返還協定が調印された1971年に発売となった「沖縄は帰って来た」。沖縄らしさを残しながらも現代的なアレンジで演奏される沖縄民謡の数々を、沖縄出身の歌手である仲宗根美樹が歌唱。また、コーラスにはベイビーブラザーズ(後の
フィンガー5)も参加し、アルバムの最後は仲宗根美樹の代表曲「川は流れる」を沖縄の方言で歌われたヴァージョンが飾るといった沖縄シンガーの歴史における記念碑的な作品です。