2021年のデビュー・アルバム『
Space 1.8』が日本でも異例のロングヒットを記録しているカリブ系ベルギー人の作曲家、
ナラ・シネフロ(Nala Sinephro)が、3年振りとなるニュー・アルバム『Endlessness』を「ワープ」より9月6日(金)に世界同時リリース。
ジャズの感性、ハープとモジュラー・シンセが奏でる瞑想的なサウンド、そしてフォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させた独特の音世界が魅力のナラ・シネフロ。注目を浴びるきっかけとなったデビュー・アルバム『Space 1.8』は、サックス奏者の
ヌバイア・ガルシアやジェームス・ モリソン(
エズラ・コレクティヴ)をはじめ、新世代UKジャズ・シーンの最前線の面々の参加を得つつ、当時22歳のナラが作曲、プロデュース、演奏、エンジニアリング、録音、ミキシングを担当。その静かな狂気と温かな歓喜に満ちたサウンドは、主要音楽メディアがこぞって絶賛し、高く評価されています。
そんなナラ・シネフロが3年の時を経て完成させた『Endlessness』は、輪廻の概念を深く掘り下げた作品。45分に及ぶアルバム全編を通して、シンセサイザーが奏でるアルペジオが鳴り響く、精巧に練られた10曲で構成され、生命のサイクルと再生を祝福する壮大かつ祝祭感に満ちたものに。ジャズ、オーケストラ、エレクトロニック・ミュージックを見事に溶け合わせるナラの作曲家としての才能も、本作において、さらなる進化を遂げています。
また、本作に参加しているのは
ココロコのシーラ・モーリスグレイ、
ブラック・ミディのモーガン・シンプソン、エズラ・コレクティヴのジェームス・ モリソンの他、ライル・バートン、ヌバイア・ガルシア、ナシェット・ワキリ、ドウェイン・キルヴィントンといった新世代UKジャズ・シーンきってのミュージシャンたち。加えて、若手音楽家からなるオーケストレートに所属する21人の弦楽器奏者が参加。ナラの巧みなバランス感覚を活かしたプロダクション、アレンジメント、エンジニアリングは、これらのミュージシャンたちを最小限のエフェクトだけで輝かせ、直接的かつ表面的な美しさと、その奥に存在する深みをシームレスに繋いでみせています。
今月にはアメリカデビューとなるLA公演とNY公演が行なわれ、いずれもチケットは即完、10月にはロンドンのバービカン・ホールにて最新作『Endlessness』の特別公演も開催。続いて、11月には日本デビューとなる待望の来日公演の開催も決定。詳細は近日発表とのこと。
Photo by Tofjan