6月17日から19日にかけて、アメリカ・ワシントンDCで開催された第1回〈DCジャズ・フェスティバル〉の一環として行なわれた“DCJazzPrix”で日米混合ユニット、
ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(NCJQ)が見事優勝しました。
DCJazzPrixは全米の中で最も成長が期待できる若手のバンドを発掘することを目的としたコンペティション。優勝者には15,000ドルの賞金が与えられ、2017年に開催されるDCジャズ・フェスティバルへの出演のほか、今後の主要なジャズ・フェスティバルへの参加、キャリア育成のサポートが持続的に与えられます。
NCJQの共同リーダーであるドラマーのユリシス・オーエンスJr.とピアノの
大林武司は、
アート・ブレイキーや
ザ・ジャズ・メッセンジャーズで活躍したピアニストの
マルグリュー・ミラーに影響を受けた2人。意気投合の末にセッションを重ね、2013年にNCJQを結成しました。
マルグリュー・ミラーは2013年5月に57才という若さで惜しまれつつ他界したジャズ・ピアノの巨匠。ユリシスは生前のマルグリューを指導者と仰ぎ深い親交があり、大林にとっても最も敬愛するピアニストの一人でした。ジャズ・メッセンジャーズと同じ編成(トランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラムス)のNCJQは日本だけでなく、アメリカでも積極的に活動しています。
7月14日(木)には3rdアルバム
『アライズ』(SOLNS-0005 2,320円 + 税)をリリース。8月26日(金)〜29日(月)まで昭和音楽大学で開催される若きジャズ・プレイヤーの育成に主眼を置いた〈SEIKO SUMMER JAZZ CAMP2016〉の講師として来日するほか、『アライズ』発売記念の日本国内ツアーも決定しており、飛躍の夏となりそうです。