スティーブン・スピルバーグ監督が映画化したミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が2021年に公開され、あらためて注目される作曲家 / 指揮者の
レナード・バーンスタイン。彼と深いつながりのあった二人の日本人との関係を、長年にわたってアメリカを研究し、現在はハワイ大学で教鞭を執る吉原真里が綴ったノンフィクション『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』がアルテスパブリッシングから10月28日(金)に発売されます。
吉原がワシントンの図書館で見つけた二人の日本人がバーンスタインに宛てた数百通の手紙。そこには今まで知られていなかった物語がありました。カズコ(天野和子)は日本でおそらく最初の、そしてもっとも熱心なファン。クニ(橋本邦彦)はバーンスタインと激しい恋に落ち、その夢の実現に尽力した恋人 / ビジネスパートナー。この本では、バーンスタインとこの二人の日本人とが紡いだ愛の物語を軸に、冷戦期アメリカの文化戦略、高度成長期日本に花開く音楽文化が描かれています。