ギタリストのフランク“スパイダー”マルティネスを中心にライヴ活動を行なってきたグリットは、1972年12月にデモ3曲を録音するも、レコード会社との契約はならず、作品を発表することがないまま、翌1973年の夏に解散した“幻”のサイケ・バンド。長く忘れ去られてきた彼らですが、2015年にレア・サイケの世界的コレクター、ハンス・ポコラがドイツのノミの市で、2枚のみプレスされた(3枚説もあり)アセテート盤を発見。著書『7001 Record Collector Dreams』、通称“ポコラ本”で最高レア度ランキングの“6”として紹介したことで一躍話題となり、関係者とマニアの捜索を経てマルティネスの所在が判明し、彼の所有するマスター・テープを使った本作によって、遂にその全貌が明かされることとなりました。