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鈴木愛理、全国ツアー開幕 「みなさんの人生の1日1日に少しでも私が支えとして存在できたら」

鈴木愛理   2022/11/07 11:58掲載
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鈴木愛理、全国ツアー開幕 「みなさんの人生の1日1日に少しでも私が支えとして存在できたら」
 鈴木愛理が、11月5日(土)に全国ツアー〈鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??〉の初日公演を東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて開催しました。

 2022年6月30日で芸能生活20周年を迎えた鈴木愛理。2002年に8歳でハロー!プロジェクトのキッズオーディションに合格したのち、2005年からは℃-ute、2007年からはBuono!にも参加してのアイドル活動を経て、2017年からソロ・アーティストとして今日まで歌い続けてきました。

 そんな鈴木の20年間にわたる全音楽キャリアを一気に辿れるのが今回のツアー。生バンド演奏で歌で魅せる本ツアーは、同コンセプトによる2019年時のツアー名から「?」を一つ増やしての開催に。チケットがソールドアウトした初日公演に先駆け、鈴木の公式Instagramではセットリストを一部公開する異例の試みも行われました。インスタ投稿には、M1からスタートする異なるセットリストの紙が3枚公開され、ファンの間では様々な予想が飛び交っていました。

[ライヴ・レポート]
 満員の観客がペンライトを手に待ち受ける中、紗幕に映し出されたオリジナルキャラ「すーさん。」のビジュアルがポップに動き回る演出でライブはスタート。そこからバンドの生音がホールを満たし、鈴木がソロ最新アルバム『26/27』の楽曲で冒頭を飾る流れが贅沢で楽しいひとときを予感させる。

 そしてすぐに蓋を開けたのが“20周年メドレー”。バックスクリーンに映像が映し出され、2003年発売の“モーニング娘。とハロー!プロジェクトキッズ+後藤真希”名義で鈴木も参加していた「がんばっちゃえ!」がスタート。当時の映像を背に同じ振り付けでパフォーマンスする今の鈴木愛理の姿は20年という年月の厚みを感じさせるものだった。そこからハロプロキッズ時代の楽曲をさらに4曲、そして℃-uteの最初期曲「わっきゃない(Z)」、Buono!の1stシングル曲「ホントのじぶん」と、2002年から1年ずつ丁寧に足取りを追いつつあっという間にメドレーが展開されていく。

 メドレーを披露し終えた直後、MCで笑顔とともに「メドレー(1)でした」と観客席に明かした鈴木。ソロ時代から鈴木愛理を知った人にも届けられるように厳選されたメドレーが、ライブの中で複数回用意されていることが明らかになった。さらに中にはSEで観客の歓声が響きわたるものも。これについてはBuono!ラストライブと℃-ute解散ライブの観客の声を録音したものを使用しているという。「リハの時にギリギリで頼み込んで入れてもらいました!」と明かす鈴木に、観客席からは嬉しそうにどよめきをこらえる観客の姿もあった。

 期待されていたメドレー(2)はこのあと中盤に披露。2010年、鈴木にとっては非常に印象的な年となった“℃-uteが5人体制になった年”を区切りに、当年の「キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜」等の名曲が次々と披露されていく。5人体制になってからダンスナンバーに磨きをかけた℃-uteの当時の姿が濃い密度を伴って1年ずつ積み重なっていく。

 そして、メドレー(3)では2015年から解散までの℃-uteナンバーが登場。鈴木が「感情を伴う区切りの曲を全部詰め込みました」と紹介したのに違わず、℃-uteラストシングル曲「ファイナルスコール」まで、ソロ活動の中では披露されてこなかった楽曲群も惜しみなくパフォーマンスした。そして一瞬の早着替えから、鈴木愛理ソロ曲もメドレーに含めて2020年までをメドレーで網羅。それぞれの活動で音楽的にどんな変遷があったかを鮮烈に刻むメドレーには観客もすっかり見入っていた。

 アンコール明けのMCでは、本ツアーの追加公演が2023年1月9日(月・祝)神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催されることも発表された。一公演でも多く見たくなる特別なプログラムが年を跨いで開催される。「ここまで私が何曲歌ってきたかわかりますか?メドレー含めて49曲。次で最後の曲です」と鈴木が明かすと、会場のファンからは驚嘆とともに鈴木を讃える表情が次々に浮かんだ。

 「私がステージに立ち続ける一番の理由、というかそれしか理由がないんですけど、ファンの方々がこうやって私の歌を聴いたり、私が笑ったから、歌ってくれたから、明日から頑張ってみよう。もう一日生きてみよう。って、そういう風な言葉があるからだと思っています。この人生に出会ってくれたことに感謝しながら、これからもみなさんの人生の1日1日に少しでも私が支えとして存在できたらいいと思っています」と鈴木。会場が多幸感で満たされる中、鈴木愛理の芸能生活20周年、そしてさらにその先を見据える形でツアー初日公演は締めくくられた。


[鈴木愛理 ライヴ直前ミニ・インタビュー]
――2022年6月30日で芸能生活20周年を迎えたことについて、現在の心境をお聞かせください。
“20周年”と言葉ではたくさんいただきますし自分でも言ってはいるんですけども、実際はそんなにすごく感じる機会が今までなくて。ファンの皆さんが20年間の歴史をまとめてくださっているのを動画やSNSで見て「あぁ、私小さい頃からやってたんだな」と感じてはいたんですけど。
やっぱり、唯一20年間ずっとやり続けてきたのが音楽だったので、“音楽で20周年を振り返ってないから皆さんも20周年を体感する機会がなかったんじゃないかな”ということで、今回のライブは私の希望もあって20周年を感じるセトリにしました。
なので、やっとこのツアーのステージでちゃんと感じられるかなっていう感じです。


――公演セットリスト、メドレーを含めると一公演で50曲という大ボリュームですね。
これでも結構曲数を絞りました。悩んで悩んで、これだけ入れても全然足りなくて。楽曲は2002年のものから選んでいって全部の年をさらえるように組んでいます。
ちょうど今の音楽プロデューサーが℃-uteマネージャーも経験している方で、私とその方だけが今唯一チームAiriの中で私の歴史も今の歴史も知っている人。だから2人であたまを抱えながら「いやこれは!」「入れたいけど!こっちと比べたらこっちかな?!」って考えながら入れました。
すごい大変で時間かかったんですけど、でも制作段階からとても愛を感じながら作っていたので、伝わるといいなと思ってます。
今回はこだわりがあって、20周年の活動の中でライブをしてきた記憶が一番多かったので、そういう時に一番最初にライブって考えた時の記憶ってファンの皆さんの声援だったんです。
それでもコロナ禍で聞こえない状況なので、あえてBuono!のラストライブと、℃-uteの解散ライブからファンのみなさんの声援を抜き取って今回入れてるので、みなさんは声を出せないんですけど「声が聞こえてくるように作りたい!」ってリハの最後の方で無理やりお願いして入れてもらいました。
なので、声が聞こえるていでパフォーマンスするところがいくつかあります。
20周年中15年はハロプロのメンバーとして活動していたので、どう考えてもその環境がなかったら今の私はないなっていうのを改めて感じますね。一つ一つの出会いや繋がりもそうですし、曲も全部そうなんですけどハロプロ時代の自分があってこそという気がしますし、Buono!に関しては、アニメに携わってきていたっていう部分では昔からだったんだなと思ったりするところもありつつ。
ソロになってからは敢えて歌ってなかった曲が多かったんですよ。他のメンバーの声が聞こえてくるような曲とか、どう考えても℃-ute解散を思い出しちゃう曲とか。そういうのはソロになってから歌うのを避けてきていたんです。
今回は転機になる曲は全部入れたので、結構そういう思い出の中で感情の起伏のある曲とかも全部入っているので、一気に振り返ってもらえるかなって思います。
(ちなみに、℃-uteメンバーについては)SNSに頻繁にあげてはいないですけど、普段からたまに会ったりとか連絡とったりはしてるので、みんなの愛する℃-uteは健在です(笑)。


――大ボリュームの曲数になりましたが、いざメドレーを組んで振り入れしてみて、いかがでしたか?
ソロ曲は新曲なのでそちらは確認したんですけど、メドレーの曲たちは身に染み込んでいたので、メドレーとして歌いだしを確認しただけで歌詞もダンスも確認はしなかったんですよ。自分でもちゃんと入っているもんだなって思って嬉しかったです。

――20周年イヤーの目標、そして今後の目標があればお聞かせください。
20周年イヤーも今年が終わったらあと半年とあっという間なんですけど、このツアーが始まるまでには、ドラマに出演したりとか写真集の発売があったり、自分のコスメブランドで動きがあったり立て続けにおこってきた2022年だったんですが、ここで音楽を通して歴史を振り返ってもらって繋がりをもう一回感じてもらうことができると思います。
来年の半年間も予想のつかない驚きの多い、まだまだ20周年が終わりじゃなくて通過点だっていうふうに、未来を見てもらえるような活動をしたいって思います。


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〈鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??〉
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