『
パリ13区』(
ジャック・オディアール監督作)の脚本を手がけるなど、フランスで最も注目される新鋭レア・ミシウス監督最新作『ファイブ・デビルズ』が、11月18日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、東京・新宿武蔵野館、東京・アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開。この度、日本オリジナルとなるオルタナティブポスター2種が公開されています。
嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めていました。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていきます。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていくことに――。
この度、日本オリジナルとなるオルタナティブポスター2種が公開。人気アーティスト我喜屋位瑳務と、初のオルタナティブポスター企画参加となった榎本マリコが映画にインスパイアを受けて描き下ろした貴重なポスターとなっています。映画ポスターやCDジャケットなど、さまざまなアートワークを手がける人気アーティストの我喜屋位瑳務が手掛けたイラストでは、主演のアデル・エグザルコプロス演じるジョアンヌが水面に浮かぶジュリアを優しく抱きかかえ見つめる姿を描き上げました。繊細な筆致は美しく、物語に秘められた「愛」を感じさせます。我喜屋は「この映画は予告篇を観た時の期待とは、いい意味で違った」とコメントを寄せました。
一方、『
82年生まれ、キム・ジヨン』の装画などを手がける画家の榎本マリコは、“香り”の能力を持つ少女ヴィッキーの顔の中に、燃える鳥かごと山々に囲まれたファイブ・デビルズの湖が浮かぶ、怪しげな雰囲気をまとったイラストに仕上げました。榎本は「暗く重いカルマを断ち切るために、自ら火を放つ人々の姿をヴィッキーに重ね描きました」とコメントし、ヴィッキーの存在に強くインスパイアされたことを明かしました。デザインを担当したのは、これまでに『
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』や『
オン・ザ・ミルキー・ロード』、
今泉力哉監督『
his』などを手掛けてきたデザイナーの奥村香奈。個性あふれる2人のアーティストのイラストをファイブ・デビルズの世界観に見事にまとめ上げました。2人が描き下ろしたイラストに込められたメッセージは本作の中で確認できるので、是非劇場で確かめて欲しいところです。
[コメント]今の時代でも閉鎖的な価値観のある場所は当たり前のようにあって、しかし、生きることを続けていると、ふとしたきっかけで世界が変わる瞬間がある。この映画は予告篇を観た時の期待とは、いい意味で違った。――我喜屋位瑳務(アーティスト)抑圧された環境と感情がもたらす悲劇を目の当たりにした気がした。
暗く重いカルマを断ち切るために、自ら火を放つ人々の姿をヴィッキーに重ね描きました。――榎本マリコ(画家)©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma - Division