1972年10月21日にシングル「少女」、アルバム『
少女』の同時発売でデビューをした
五輪真弓。
キャロル・キング、チャールズ・ラーキー、
デヴィッド・キャンベルら名だたる音楽家を迎えて、アメリカでレコーディングされたデビュー作に加え、新人ながらも個人レーベル「UMI」が設立されるという異例づくしのデビューから50年の節目に、1970年代のオリジナル・アルバム、ライヴ・アルバムがデジタルリマスタリングを施し、Blu-spec CD2仕様で3ヵ月連続リリースされることが発表されています。
五輪は、デビュー・アルバムから3作をアメリカでレコーディングし、1975年作『Mayumity』で初めて日本(八王子の自宅スタジオ)にてレコーディング。
細野晴臣、
鈴木茂、
深町純らが参加したこの作品がフランスCBSの目に留まり、1年近くフランスに滞在して楽曲制作、仏・CBSレコードより全フランス語のアルバム『Mayumi』を1977年に発売し、大きな反響を呼びました。その後『
岐路』で再度フランスにてレコーディング。1970年代には、アメリカ、日本、フランスでの制作活動、多くの素晴らしいアーティスト達との交流により、バラエティーに富んだ音楽を次々と生み出しました。
そんな五輪の70年代のアルバム、ライヴ盤を含む10タイトルをデジタルリマスタリングし、3ヵ月にわたりBlu-spec CD2で発売するとともに、ハイレゾ配信(※デビュー作「少女」は2013年に既にBlu-spec CD2で発売、ハイレゾ配信済み)も実施。特に人気の高い『Mayumity』『
蒼空−TODAY』の2作品はアナログ盤でも発売されます。
70年代の五輪の作品は、80年代以降のものとは趣を異にする作風で、“和製キャロル・キング”と称される内容や、アシッド・フォーク的であったりファンキーなロックンロールであったり、シティ・ポップ的なアプローチであったり、五輪の音楽の多様性を感じることができる作品群となっています。また、70年代終盤の楽曲には、後の「恋人よ」や「心の友」といった歌謡曲的要素の萌芽も。今回の一斉リリースで、“シンガーソングライターの先駆者”こと五輪真弓の真髄が詰まった70年代作品を、デジタルリマスタリング音源で楽しむことができます。
なお、今回の一連のリリースに関する情報を掲載した「MAYUMI ITSUWA 70‘s Album All Titles Releaseスペシャルサイト」が開設。また、さらに多くのコンテンツと企画を展開している「五輪真弓デビュー50周年アニバーサリーサイト」には、五輪を敬愛する
森山直太朗からのお祝いコメントも到着。五輪真弓のデビュー50周年を機に、のちの音楽シーンに大きな影響を与えた“シンガーソングライターの先駆者”の音楽にさまざまな形で触れていただきたいところです。