アジアで活躍する香港発のマス・ロック・バンド“Prune Deer(話梅鹿)”が、12月14日(水)にニュー・シングル「Mountain」(小岳作山)をリリース。あわせて同日22:00にミュージック・ビデオをプレミア公開します。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタル・ディストリビューション&プロモーション・サービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。
浮遊感あるギター・サウンドと表情多変のリズム・フレーズが特徴で、美しくの中にノスタルジックで古い香港を深く感じられるインストゥルメンタルで音楽活動を展開したPrune Deerは、2023年にバンド活動10周年を迎えます。上下編コンセプトで繋いだシングル・プロジェクト「Mountain」、「By Air(pending)」を発表し、リリースに合わせてコンセプト・ミュージック・ビデオも相次ぎ公開。2023年1月18日(水)には
toeの美濃隆章(g)がミックスを手がけたシングル「By Air(pending)」がリリース予定です。
ニュー・シングル「Mountain」は、メンバーの登山経験により生まれた曲で、中国の有名な詩人・王之渙、劉禹錫、蘇軾らの作品にインスパイアされ、時代にともなって変化した香港の自然の美しさを伝えながら、貧而楽道という思いも込められた1曲となっています。
制作は、
椎名林檎の『
幸福論』、『
歌舞伎町の女王』などの作品をプロデュースしたエンジニア・
北城浩志がミックスを担当し、
サカナクション、
DAOKO、
Eveなどを中心にサウンド・プロデュースを担当するエンジニア・浦本雅史がマスタリングを手がけています。
[コメント]どんなことを10年も続けたい?
Elephant GymもPrune Deerも、10歳になった。台湾と香港、ともに繁体中国語世界より出身のバンドとして、共通の語言があっても、マスロック・ポストロックというジャンルでは、鮮明な道を頼れることができなかった。音楽を通じて世界と会話し、こんなあやふやなコンセプトでよろよろと歩いてきて、やっとここまで着いた。僕ら、Elephant Gymも Prune Deerも、10歳になった。
少し不器用を感じる歪んだメロディーラインとリズムで組まれたフレーズ、小さかった冴。いまは、既に精緻を極めた音色と変拍子で組んだ広く美しい音楽の森まで成長したPrune Deer。この10年間、彼らは口から出さなかったのは挫折と希望、そして前に進んで続ける勇気。
音楽をするのは10年目。どれくらい人が聞いてるのかもう気にしない。大切なのは、本当の自分を持てるかどうか、本当に欲しい音楽が作れるようになれたかどうかだと思う。
教えてくれてありがとう。――Elephant Gym・Tell(g)初めて聞いたときに景色が思い浮かぶような、叙情的な楽曲だなと思いました。リフレインを大事にしている楽曲の構成や、ときに楽しく、ときに哀しく語りかけてくるメロディーも印象的で、僕たちの楽曲とのシンパシーを感じました。――toconoma・Ryutaro Nishikawa(key)