愛と毒のある切り口で数々の名コラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説『エゴイスト』を、主演に
鈴木亮平、共演に
宮沢氷魚、そして監督を『
トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの
松永大司が務めて映画化。2023年2月10日(金)より劇場公開されます。公開に先駆けて、予告映像と本ヴィジュアルが公開されています。
主人公の浩輔役に『
孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、ほか俳優として栄誉ある受賞が続き躍進する鈴木亮平、浩輔の恋人となる龍太役に『
騙し絵の牙』や『グッバイ・クルエル・ワールド』『レジェンド&バタフライ』、NHK連続テレビ小説『
ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢氷魚、さらに浩輔の父親役に
柄本明、龍太の母親役に
阿川佐和子を迎えた本作。先日開催された第35回東京国際映画祭にて、見事コンペティション部門に選出され、いち早く映画祭で観た観客からは、「言葉も無用なほど純愛に満ち溢れた傑作」「この映画の記憶を反芻しそうだ」「キャスティングがぴったり」「すべてよかった。文句がつけられない」「惹かれ合うこと、求め合うことの美しさが投影されていた」「あの世界の中に永遠に、い続けたかった」「涙を流しつつ歯を食いしばって観ていたので顎が痛い」などの声が上がり、キャスト陣たちの演技や、本作の世界観にハマる人が続出しています。
鈴木亮平演じる浩輔は、まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きているファッション誌編集者。ある時、シングルマザーである母(阿川佐和子)を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と出会います。2人は惹かれ合い、恋人同士に。息子がゲイであることを知らずに「お前もそろそろいい歳なんだし。いい人いないのか」と悪気なく言ってくる父親(柄本明)の言葉をかわしつつも、龍太の実家を初めて訪れる時には「恋人の親に会うとか無いから」と不安や緊張でいっぱいになる浩輔。普段は年上の恋人として余裕を見せる浩輔の頼りない姿に「いつも通りで大丈夫だから。恋人だなんて言うわけないでしょ」と優しく背中を押す龍太。14歳で母を失い、未だ亡き母を思慕する浩輔にとって、時に龍太の母も交えながら和やかな満ち足りた時間を重ねていきます。しかし、ドライブに出かける約束をしていたある日、龍太は姿を現さず、浩輔の元に一本の電話がかかってきて……。
このたび公開された予告編では、終盤に畳み掛けられていく幸せに満ちた2人の姿から一転、「僕は愛が何なのかよくわからないです」という浩輔が絞り出す弱々しいつぶやきで幕を閉じ、その後の展開がとても気になる内容となっています。
また、あわせて公開されたヴィジュアルは、浩輔と龍太がベッドでキスを交わすシーンを切り取ったもの。本作で鮮烈な愛を体現した鈴木亮平と宮沢氷魚の姿のほかに、タイトル『エゴイスト』が示す意味のヒントを表した「愛は身勝手。」というストレートでシンプルなキャッチコピーも目を引きます。
この上ないキャスティングと、制作陣の大きな期待に応えたキャストたちが魅せる、日本映画の新たな可能性を導き出した『エゴイスト』。今後の続報に注目です。
© 高山真/小学館
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会