1958年から1965年にかけて制作され、複製音楽作品の金字塔のひとつと言われる
ゲオルグ・ショルティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ほかによる
ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』。この大作をリマスターした第1作『
ラインの黄金』と第2作『
ヴァルキューレ』の日本盤が1月11日に発売されました。また、第3作『ジークフリート』が3月31日(金)に発売されます。いずれも国内盤はSACD / CDのハイブリッド仕様。そのほかドルビーアトモスでの配信と輸入盤LPがあります。
この新たなリマスターは、レコード史上初の壮挙となった『ニーベルングの指環』のスタジオ全曲録音プロジェクトを担った指揮者、ショルティの生誕110周年と没後25周年を記念して2022年にスタートしました。オリジナルのステレオ・マスターテープから2022年に制作した192kHz/24bitのマスターをもとに、各仕様の音源を作っています。
日本盤のみグリーン・カラー・レーベルコート、オリジナルLPジャケットをあしらった三方背ケース、歌詞対訳付きブックレット付きでリリース。この作品を含め、演奏家の活動とその録音を生涯や社会状況とあわせてとらえ、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする山崎浩太郎によるオリジナル・ライナーノーツも封入されています。
さらに、デジタルメディア評論家の麻倉怜士と、リマスターを手がけたデッカ・クラシックス・レーベル・ディレクターのドミニク・ファイフ、エンジニアのフィリップ・サイニーによる鼎談記事がウェブサイト「uDiscovermusic」で公開中。半世紀以上前のオリジナル・マスターテープから圧倒的な音質のリマスター音源を制作した作業の全貌をあきらかにしています。
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