『
エヴァの告白』、『
アド・アストラ』など社会派からSFまで精力的に新作を世に送り出し続ける
ジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた最新作『Armageddon Time』が、邦題を『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』として、5月12日(金)より日本で公開されることが決定。併せて、シーン写真3点が公開されています。
本作は、グレイ監督の実体験を元にした自伝的物語。故郷の米ニューヨークを舞台にした5つの映画(『
リトル・オデッサ』『
裏切り者』『
アンダーカヴァー』『
トゥー・ラバーズ』『エヴァの告白』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『
ロスト・シティZ 失われた黄金都市』やSF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督が次に選んだのは、ニューヨークだけでなく、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる長屋。「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが一番いい。そのために、もう一度自分自身の過去に立ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り自分らしいものを作ろうと」とその想いを寄せています。
本作では、
アン・ハサウェイ、
アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャストが競演。差別と格差が根付く80年代NYを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする本作。生きづらさのなかに滲む“理解と愛”に寄り添い、同時に、自分の“無力さ”を噛みしめ、世の中に折り合いをつけながら日々を営む人々の姿を、変わらぬ愛と変わりゆく自分を通して見つめる、痛烈で鮮烈なエモーショナル・ドラマとして描き出します。
公開されたシーン写真は、大好きな祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)と公園で仲睦まじく寄り添うポール(バンクス・レペタ)の姿のほか、母エスター(アン・ハサウェイ)、父アーヴィング(
ジェレミー・ストロング)の表情を切り取ったもの。いずれもグレイ監督の少年時代の記憶を思い起こさせるような印象的なカットとなっています。
© 2022 Focus Features, LLC.
■『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』
2023年5月12日(金)より東京 TOHO シネマズシャンテほか全国ロードショー
配給: パルコ / ユニバーサル映画