ニューヨーク・フィルハーモニックが、
グスタフ・マーラー、
アルトゥーロ・トスカニーニ、
レナード・バーンスタイン、
ピエール・ブーレーズらが務めてきた、同楽団の音楽監督に、2025〜2026年のシーズンから
グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)が就任することを発表しました。任期は5年となります。
グスターボ・ドゥダメルは、ベネズエラ生まれの42歳。エル・システマで音楽を学び、1999年には
シモン・ボリバル交響楽団の音楽監督に。2009年から
ロサンゼルス・フィルハーモニック、2021年からパリ・オペラ座の音楽監督を務めています。また、日本で2022年に公開された
スティーブン・スピルバーグ監督の『
ウエスト・サイド・ストーリー』では、音楽をドゥダメル指揮ニューヨーク・フィルハーモニックが演奏しました。
ニューヨーク・フィルの音楽監督就任について、ドゥダメルは「今日、私は何よりも感謝しています。この新しく美しい旅にともに乗り出すニューヨーク・フィルハーモニックの音楽家と指導者に、数え切れないほどの挑戦と勝利の中で学び、成長させてくれたロサンゼルス・フィルとYOLA(ロサンゼルス青少年オーケストラ)の愛する家族に、そして最初から私のそばにいたマエストロの(ホセ・アントニオ・)アブレウとベネズエラの音楽家に、感謝の念を抱いています。偉大な詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカが言ったように、“地球上での一歩一歩が私たちを新しい世界へと導いてくれる”のです。私は、ニューヨークで目の前に広がる世界を喜びと興奮とともに見つめ、次の3シーズン、そしてその先も、愛するアンジェレナ(ロサンゼルスの人)の皆さんと分かち合ってきた、そしてこれからも分かち合っていく世界を誇りと愛情をもって見つめています。私たちは皆、文化がより良い世界を創るという信念と、音楽は基本的な権利であるという夢で結ばれているのです。これからの仕事が楽しみです」とコメントしています。