作曲家の
マックス・リヒター(Max Richter)が、3月17日の「World Sleep Day(世界睡眠デー)」に向けてリミックスEP『SLEEP: Tranquility Base』を発表しました。リヒターは2015年に「眠り」をテーマにした8時間にもおよぶアルバム『スリープ』を発表しており、『SLEEP: Tranquility Base』はこのアルバムのエレクトロニック・リミックスを収録したもの。リミックスはリヒター監修のもと、エレクトロニック・ミュージシャンの
ケリー・リー・オーウェンスとサウンド・アーティストの
アルヴァ・ノトが担当しています。
このリミックスEPについて、リヒターは「このEPを制作するにあたり、アルバム『スリープ』にふたったび目を向けることで、2023年のこの瞬間、私にとってどんな意味があるのかを再確認できました。『スリープ』は、世界で起こっていることに対する反論のようなものです。私たちが生きている世界に対して、物事がどうあるべきかという一種の代替案であり、私たちが改善すべき点に光を当てられるものです」とコメント。タイトルにある「Tranquility Base」とは1969年にアポロ11号の月面着陸船が着陸した場所であり、タイトルにふさわしい静けさと穏やかさに満ちたエレクトロニック・サウンドを聴くことができます。
Photo by William Waterworth