リュックと添い寝ごはんの全国ツアー〈2nd album release tour “四季”〉最終公演が、3月1日に東京・SHIBUYA CLUB QUATTROで開催されました。

　2022年11月にリリースした2ndアルバム『四季』を携えた今回のツアーは、2023年1月28日の愛知公演を皮切りに、宮城、福岡、大阪、北海道、東京と全国6都市をめぐる、バンドにとって最大規模のツアー。東京公演はチケットが早々にソールドアウトし、場内満員での開催となりました。

［ライヴ・レポート］
　さざ波のようなSEとともに登場したメンバーがまず演奏を始めたのは、「渚とサンダルと」。Vo.松本の穏やかな弾き語りからアップテンポなバンドサウンドへの急展開で観客のテンションを一気に上げる。その後、バンドの代名詞とも言える楽曲「青春日記」、そして「サマーブルーム」、「PLAY」と矢継ぎ早にロックチューンが畳み掛けられ、序盤から会場は熱気で包まれた。今回のツアーから声出しが解禁となったことで、大きく変わったバンドとファンが作り上げる空間。特に「everyday」での観客とのコールアンドレスポンスで生まれた大きな一体感は、コロナ渦でメジャーデビューをしたメンバーにとっても、ファンにとっても新鮮だったに違いない。

　そんな一体感に身を任せるように、「ホリデイ」、「東京少女」などのキャッチーでダンサブルな楽曲をつないでライブは中盤へ。アルバム『四季』から数曲を届けると、Vo.松本の“当たり前のことが突然当たり前じゃなくなることってあると思う。当たり前を大切にしてほしい。”というMCから「みんなのうた」を披露。ライブ終盤では、「疾走」で興奮して飛び跳ねるファン達に「グッバイトレイン」、「Thank you for the Music」と怒涛のライブアンセムで会場を大きく揺らして本編を終了。アンコールでは、当日誕生日を迎えたBa.堂免に本人の顔が印字されたTシャツがプレゼントされるサプライズや、本ツアーで初めて導入されたくじ引きBOXからの「Thank you for the Music」再演など、会場に笑い声が溢れる演出の後、「ほたるのうた」、「home」とハートフルに最終公演を締めくくった。

　ツアー全体を通して大きく成長したライブを見せたリュックと添い寝ごはん。すでに大型フェスへの出演も続々発表されており、今後の彼らの動向から目が離せない。ファイナル公演のセットリストは、アンコールも含めてプレイリストとして公開されているので、同公演に参加した人も参加できなかった人もぜひチェックしてほしい。












PHOTO by マスダレンゾ