ケイト・ブランシェトが主演する、世界最高峰のオーケストラで女性初の首席指揮者に任命されたリディア・ターの物語、映画『TAR/ター』が、5月12日(金)より全国公開されます。本年度アカデミー賞にて作品賞・監督賞・主演女優賞など6部門にノミネートされているこの作品のサウンドトラックの国内盤CDが5月10日(水)に発売されます。
サウンドトラックは、映画『
ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した、アイスランドの作曲家、
ヒドゥル・グドナドッティル(Hildur Guðnadóttir)のオリジナル・スコアを中心に、主人公が取り組んでいる音楽の完成版や、映画からインスピレーションを受けた音楽で構成したもの。監督を務めたトッド・フィールドが言う「クラシック音楽制作に関わる仕事の複雑さ」をリスナーが体験することで映画を補完する“コンセプト・アルバム”です。また、映画内では今年創立125周年を迎える世界最古のクラシック・レーベル、ドイツ・グラモフォンが文脈的に取り上げられており、今作のジャケット写真は、指揮者
クラウディオ・アバドの『マーラー:交響曲第5番』のジャケット写真を想起させるものになっています。
サントラには、ケイト・ブランシェットがリディア・ターとしてタクトを振った
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団との「マーラー:交響曲第5番」のリハーサル音源や、音楽院の授業場面で演奏する「J.S.バッハ:プレリュード 第1番」も収録。ブランシェットは、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とのコラボレーションについて「人生を変えるほどの大きな名誉です。この素晴らしく、偉大な音楽家の方々とご一緒できて、私は本当に恵まれています」とコメントしています。