2022年に『
危機』50周年記念ジャパン・ツアーを開催したプログレッシヴ・ロック・バンド、
イエス(YES)が、前作『
ザ・クエスト』からわずか1年7ヵ月ぶりとなるニュー・アルバム『
ミラー・トゥ・ザ・スカイ』を5月19日(金)に発表します。アルバムからの第1弾シングル「カット・フロム・ザ・スターズ」がミュージック・ビデオとあわせて公開中です。アートワークは長年イエスとコラボレートしているロジャー・ディーンが担当しました。
バンドのギタリストで、新作のプロデューサーを務めた
スティーヴ・ハウは「これはこのバンドにとってとても重要なアルバムなんだ。『
ザ・クエスト』で確立したアプローチを維持してはいるけれど、同じことを繰り返してはいない。それが肝心なことだった。イエスが70年代にアルバムを出す度にそうしていたように、僕たちは成長し前進しているんだ。後年のイエスは活動こそしていたけれど、次のことをやっていなかったことが多かった。このアルバムはふたたび成長して構築していく僕たちの姿を表しているんだ。イエスにとってその“次のこと”とは、ハイエナジーで、複雑で、実り豊かで、音が幾重にも層をなす、スタジオ録音の新曲を集めたアルバムであり、それは彼らの大いに称賛されてきたレガシーに加わる一方、今後の胸躍る展開への道筋を作っていくということなんだ」と語っています。
アラン・ホワイトが2022年に亡くなったため、2016年以来イエスのツアーに参加しているジェイ・シェレンがドラマーを務めました。シェレンは「僕は2016年のトポグラフィック・ドラマ・ツアーに、アランの代わりに単独で参加していた。2017年終わり以降、僕たちはパートナー関係にあった。美しいパートナーシップだったと付け加えたいね。本当にたくさんのことを学んだし、アランのスタイルについて、そしてどうしてそういう形だったのかについて、本当にたくさんの発見があった。あれは彼のパーソナリティに完璧に合っていたんだ。このアルバムではアランが全面的に存在感を放っている。それは僕たちの中にあるものだ。だから僕の心の中では、アランが今も僕やこのバンドと一緒に大きな意味で存在している作品なんだ」と今作への参加を語っています。
Photo by Gottlieb Bros