国内外で熱狂的な人気を誇る豊田徹也の伝説的漫画『アンダーカレント』が、実力派女優・
真木よう子と
今泉力哉監督の初タッグにより実写映画化、2023年秋の公開が発表されました。あわせて、今泉力哉監督と真木よう子のコメントも到着。さらにイメージ・ヴィジュアルとイメージ映像も公開されています。
『アンダーカレント』は、2004年8月より1年間に渡り『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載され、漫画評論家の間や口コミで高い評価を獲得した豊田徹也の唯一の長編漫画。2005年11月には単行本が出版されています。その後も人気は衰えず、2009年仏パリで開催されたジャパンエキスポにおいて「第3回ACBDアジア賞」を受賞、2010年には「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出。さらに2020年にフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むへ゛き漫画100選」では堂々の3位に選ばれるなど、フランスを中心に海外でも人気を博しています。
監督を務めるのは、『
愛がなんだ』で社会現象を巻き起こし、その後も『
あの頃。』、『
街の上で』、第35回東京国際映画祭にて観客賞を受賞した
稲垣吾郎主演作『窓辺にて』、劇場公開とともに全世界配信され、Netflixのグローバルトップ10(2月20日〜3月5日)の映画・非英語部門で2週連続3位にランクインした
有村架純主演『ちひろさん』など、話題作を次々発表する映画監督の今泉力哉。ネット上では、「静かな傑作」、「奥深い表現力」など絶賛される原作の繊細で静謐な人間ドラマを、見事な手腕で、みずみずしく、そしてリアルに表現。また、脚本は『愛がなんだ』の澤井香織が、今泉とともに担当します。
物語の主人公は、家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りする関口かなえ。順風満帆な日々を送る中、ある日突然、悟が失踪してしまいます。途方に暮れるも一時休業していた銭湯の営業を再開させたかなえの前に、「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえですが、あることをきっかけに、堀、悟、そして実はかなえも閉ざしていた心の底流(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってきて――。
主人公・かなえ役を務めるのは、『
さよなら渓谷』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『
そして父になる』で同賞最優秀助演女優賞をダブル受賞するなど、数々のヒット作で異彩を放つ、日本を代表する女優・真木よう子。2018年に公開された『
焼肉ドラゴン』から5年ぶりとなる待望の主演作となります。主演を務めあげた真木は「しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です」と、久々の主演作に熱くコメント。今泉力哉監督も「きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています」と、主演・真木よう子への信頼と情熱を語り、両者の厚い信頼を寄せているのが伝わります。
また、イメージ・ヴィジュアルとイメージ映像は、タイトル『アンダーカレント』の意味である心の“アンダーカレント底流”とリンクする、本作のストーリーへの想像を掻き立てるものに。心のアンダーカレントが浮かび上がったその先に訪れるものとは?絶大な支持を受けるコミックの実写映像化に期待が高まる仕上がりとなっています。
[コメント]本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした。今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です。どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです。――真木よう子(関口かなえ役)真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました。銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように。――今泉力哉©豊田徹也/講談社 ©2023「アンダーカレント」製作委員会