広告、ファッション、TVドラマ、企業ブランディングなど様々なフィールドで活躍するアートディレクター、千原徹也の初監督作品『アイスクリームフィーバー』が、7月14日(金)より東京・TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開されます。
本作で初めてメガフォンをとった千原は「映画制作をデザインする」と題し、長年の夢だった「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築。従来の映画製作のやり方にとらわれない手法で挑んだ意欲作です。原案は、川上未映子の短編集『愛の夢とか』(講談社文庫)内収録の『アイスクリーム熱』。先日、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社文庫)が世界で権威のある文学賞のひとつである「全米批評家協会賞」の小説部門最終候補作品にノミネートされるなど、国内外問わず圧倒的共感と文学的評価を得る
川上未映子の小説の、初めての映画化作品です。
アイスクリーム屋のアルバイト、常田菜摘役で主演を務めるのは、映画ファンから絶大な支持を受け、映画賞を席巻している『
ハケンアニメ!』や、Disney+配信作品『ガンニバル』など、話題作への出演が相次ぐ人気俳優、
吉岡里帆。アイスクリーム屋の常連客の作家、橋本佐保役には、ファッションモデルとして活躍する一方、『
風の電話』や『
異動辞令は音楽隊!』など、女優としても唯一無二の繊細な存在感を放つ
モトーラ世理奈。菜摘のアルバイトの後輩、桑島貴子役には、本作が映画デビューとなる音楽ユニット、
水曜日のカンパネラのヴォーカル“詩羽”。アイスクリーム屋の近所の銭湯に通う、仕事が生きがいの高嶋優役は、『
ぜんぶ、ボクのせい』や『夜、鳥たちが啼く』など気鋭の監督作品への出演が絶えず、憑依的な演技で様々な一面を見せる実力は女優、
松本まりか。映画、TV、音楽、ファッションなど日本のエンターテイメント業界を牽引する魅力的な女優4人のアンサンブルが実現しました。
この度、4人の女性たちの物語を動かす追加キャスト5名が一挙公開。高嶋優(松本まりか)の姉・高嶋愛役には、幼少期から子役として活躍し、現在に至るまでその高い演技力で数々のドラマ・映画に出演するほか、ファッションブランドのプロデュース等、多岐に渡り活躍を見せる女優、
安達祐実。姉妹間で起きた“ある出来事”がきっかけで、愛と優の心には大きなわだかまりが残ることに。そんなミステリアスな役どころを、安達は影のある演技で魅せています。
優の姪、高嶋美和(南琴奈)の父親・古川イズミ役を演じるのは、2023年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』への出演が決定するなど、俳優としても目覚ましい活躍を見せる、お笑いコンビ・
ジャルジャルの
後藤淳平。美和は東京で暮らす叔母・優を頼りに上京し、夏休みを利用して“父親探し”を始めますが……。掴みどころがなく自由奔放なイズミというキャラクターを、持ち前の飄々とした空気と芝居で体現した後藤の好演にも期待が高まります。
本作の舞台でもある、アイスクリーム屋のある街に引っ越してきた男・中谷清也役に扮するのは、リアルなワードセンスや軽快なメロディで全世代の心を掴み続けるポップス・ロック・バンド、
マカロニえんぴつのヴォーカル“はっとり”。はっとりは本作が映画初出演にして、演技初挑戦となります。菜摘をはじめとする女性たちとどのように関わっていくのか。音楽シーンではみられない、はっとりの新たな魅力をぜひ発見してください。
主人公・菜摘(吉岡里帆)の元同僚・薫役には、様々なフィールドへ活動の幅を広げ、自身の妊娠から出産までを追うアートドキュメンタリー『La Vie Cinematique 映画的人生』の制作も発表するなど、独自の道を切り開くアーティストの
コムアイ。『
猫は抱くもの』や『
Diner ダイナー』など女優としても才能を発揮している彼女が、本作では菜摘のデザイナーとしての才能を認め、デザインの道を離れた後も何かと気にかけながら見守る役どころに扮しました。
菜摘たちが働くアイスクリーム屋のオーナー・荒川直子役には、現在公開中の映画『零落』に出演しているほか、確かな演技力で話題作への出演が絶えず、昨今はプロデュース業にも活躍の場を拡げている女優、
MEGUMI。千原が企画・演出・監督を務めた連続ドラマ『東京デザインが生まれる日』に続いての出演となった本作でも物語にピリッとしたスパイスを与えています。
さらには、アイスクリーム屋のお客さんで双子の赤ちゃんのママ役に
チャラン・ポ・ランタンの
もも、優が行きつけの銭湯の店員、マリ役に“無駄づくり”で注目を浴びている藤原麻里菜、優の会社の後輩、安藤ほのか役に
新井郁、優と美和が一緒に行く卓球場の店員役に
ナツ・サマーなど、バラエティに富んだ面々が脇を固めています。千原監督からの信頼も厚い、彩り豊かな豪華キャスト陣が織りなすエモーショナルな物語の行方はもちろん、それぞれのキャラクターが4人の女性たちの人生にどう関わっていくのか、ぜひご注目ください。
© 2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会