超絶技巧で初見の人も楽しませてくれるオンリーワン・ピアノ・トリオ“H ZETTRIO”（エイチ・ゼットリオ）が、5月5日に神奈川・相模女子大学グリーンホールにて毎年恒例のライヴ〈H ZETTRIO LIVE 2023 -こどもの日 Special-〉を行い、大盛況のうちに幕を閉じました。

　今回は、Twitterで募集されたイラストや写真がパネルに映し出される演出や、音楽番組『SPEED MUSIC ソクドノオンガク』でカヴァーされた童話やアニメの楽曲も多く披露し、声出し解禁された会場は大きな声援や子どもたちの笑い声で響き渡りました。また、終演後にサイン会も実施し、最大限のファンサービスに詰めかけた観衆は溢れんばかりの笑顔に。

　そんなH ZETTRIOが、本公演のMCにて、次回は約8年ぶりに観客と近距離の小さなジャズクラブで全国ツアーを開催することを明らかにし、ファンにとって待ちに待った嬉しい知らせに大歓声が起こりました。

　毎回違うセットリストとアレンジで、2度と同じステージは見られないと評判のH ZETTRIOは、バンド結成以来、野外ステージからホール、大小のライヴハウスと様々な場所でライヴを展開してきました。コロナ禍以来、小箱と呼ばれる小さなジャズクラブでのライヴは、観客同士の距離が取りづらく、開催が難しくなってきていましたが、より観客と一体感のあるライヴを作り上げることができるこの小さな空間が特別に感じていたため、メンバーたっての希望で実現されることになりました。

　〈H ZETTRIO Jazz Club Tour 2023 〜トリオが目に沁みるぜ Vol.1〜〉と題された、このツアーの幕開けは、6月に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAで、7月には日本のジャズの聖地として知られる東京・BLUE NOTE TOKYOで行います。昨年末のライヴで異なるテーマで繰り広げられた3日間が大好評だったのを受けて、今回も3daysで連続開催。8月には大阪・Billboard Live OSAKA、そして、北海道で今までにない「本物のジャズが聴けるのに敷居が高くない本格派ジャズクラブ」として評判の札幌“D-Bop”Jazz Clubに初上陸。こちらも3days連続公演となります。ツアータイトルにVol.1と記されているように、他の地域での公演はVol.2として後日発表される予定です。

　H ZETTRIOの3人が出す音の厚みを小箱でじっくりと味わいたいという多くのファンにとって、今回の発表は喜ばしいかぎりでしょう。愉快痛快に聴かせてくれたり、しっとりじっくり聴かせてくれたりと、世代を超えたH ZETTRIOのジャジーをぜひ至近距離で体感していただきたいところです。

　そして、今年はすでに3回行っているYouTubeでのライヴ配信を、5月末にも行うと発表。活発的に行っていくので、SNS等のこまめなチェックを呼びかけました。まだH ZETTRIOのライヴを体験してない人は誰でも見られるライヴとなっていますので、〈Jazz Club Tour〉の前にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。














Photo by Yuta Ito