米映画批評サイト「RottenTomatoes」で98%の高評価を獲得した『ToLeslie トゥ・レスリー』が、6月23日(金)より全国でロードショー。この度、監督のコメントが公開されています。
主演の
アンドレア・ライズボローの圧巻の演技が、
グウィネス・パルトロウ、
シャーリーズ・セロン、
エイミー・アダムス、
ジェーン・フォンダ、
ローラ・ダーンら演技派俳優たちの間で瞬く間に称賛の輪が広がり、
ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見た中で最も素晴らしい演技のひとつ」と絶賛。また、本年度同じく主演女優賞にノミネートを果たした
ケイト・ブランシェットは、全米批評家協会賞の受賞スピーチで「恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つ」としてアンドレア・ライズボローを挙げるなど、ハリウッド俳優から熱い支持を受けています。
主演のアンドレア・ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したもののアルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図ります。スクリーンとの境界線を越えて滲む、痛々しいほどのリアリティ溢れる演技に胸を打たれ、ラストには涙なしでは見られない心温まる瞬間が待ち受けます。
まるで、実在するかのような主人公レスリーの“リアルさ”がスクリーンの境界線から滲み、観る者にとってこれまでにない映像体験が待ち受ける『To Leslie トゥ・レスリー』。Netflix『ベター・コール・ソール』の最終シーズンで製作総指揮 / 監督を務め、『13の理由』、『
ハウス オブ カード 野望の階段』などの重厚で良質なドラマで数多くのエピソードを手掛けるマイケル・モリス監督は、本作が長編映画の初デビューとなります。
今回、制作について、マイケル・モリス監督は“共感”に着目し回想していると話します。「映画制作は共感することだと考えています。キャラクターを作り、物語を語ることで、世界の共感力を少しでも高めたい。写真家リチャード・リアロイドの言葉を借りれば、“人間らしさを増すような他者への洞察”を観る人へ届けたい」。主人公レスリーは、宝くじに高額当選しましたが、アルコールに使い果たし、息子にも友人にも見放され絶望の一途をたどります。そんな生き方はまさに自由奔放。なぜ、彼女のような人物を主人公として描いたのでしょうか。
「観客が映画を通し、自分の領域外の人物に出くわす状況の中で、物語を語り、人物を表現したかった。それも、あなたや私、あるいは他の誰かがその人を好きになるためではなく、登場人物が考え、感じているままに振る舞う。私はレスリーと親密な関係になりたかった。この作品は、カメラが彼女の世界の延長線上にあり、彼女と同じことを経験し、同じ空気で呼吸しています。そして観てくれる人にも同じように感じて欲しいと思っています」と、メッセージを送っています。
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