ショッピングモールの歌姫と呼ばれている北海道札幌市出身のシンガー・ソングライター、
半崎美子が、5月14日に北海道旭川市のイオンモール旭川西で、3年4ヵ月ぶりとなるショッピングモールでのライヴを行いました。
2020年1月に同所で実施して以降、コロナ禍に突入。中止と延期を繰り返してやっと実施できたとあり、半崎がお決まりの影ナレで自分を紹介しステージに上がると、万雷の拍手に包まれ、すでに感無量の様子で涙ながらに「ただいま!待っていてくれてありがとう!」と感謝を伝えました。
吹き抜けの2階3階までいっぱいの観客へ大きく手を振りながら、母の日に寄せて「
母へ」を披露。昨年、
玉置浩二がこの歌を番組で一緒に歌ってくれたことに触れ、「旭川という場所でこの歌を母の日に歌えることが嬉しい」と語りました。
最後にはイオン北海道のCM曲でもあり、コロナ禍に書き上げた「特別な日常」を歌唱。何気ない日常そのものが実は特別であったということ、そして半崎自身にとってショッピングモールのライヴもまた、かけがえのないものであったことをじっくりと伝えました。
「この歌を店内で流していただき、歌いに行けなかった期間を繋いでくれていたのかなと思ったりしました。日常に戻ること、日常が戻ることをずっと願っていましたが、3年半前に戻ったのではなく、私達は様々な経験を経て、歩みを進め、新たな日常に辿り着いたんだと、今日このライブで感じました。ささやかな毎日がどれほど特別であったのか、それを再確認したうえで、また一歩ずつ大切に育む日常です。それこそが特別な日常です。私にとっても今日、モールでのライヴの再開は特別な日常のはじまりです」と語りました。
8日に新型コロナが5類に移行されてから最初の週末とあって、約1500人のファンが集まり、ショッピングモールでのライヴ再開と半崎との再会を涙ながらに喜び合いました。30分のライヴを行った後、かつては恒例であったライヴの約6倍の時間、1人1人と対話するサイン会が再開となり、半崎は「モールのライヴ後に、皆さんとじっくりと対話するこのひとときが、自分にとっても救いになっていた。コロナ禍でも別の形で発信はできていたけれど、モールで直接受信すること、皆さんの声や思いを受け取ることができずにいたので、やっと今日、生活に根ざしたこの場所で、日々を生きる力を互いに確かめ合えた心地です」と語りました。
また、同ステージでは8月にアルバム『うた弁4』をリリースすることを発表。これまでショッピングモールで多くの手紙を受け取ってきた半崎自身が、「手紙」をテーマにアルバムを制作。発売後は9月30日(土)から10月16日(月)まで、道内7ヵ所を巡る北海道ツアーを実施します。