ゴールドムンドやヘリオス、彼の妻であるホリー・ケニフとの共同プロジェクトのミント・ジュレップなど、さまざまな名義で活動するキース・ケニフ（Keith Kenniff）が、ニュー・アルバム『イット・シャル・アピア』を6月30日（金）にリリースます。

　ハーモニー・コリン監督の映画『Mister Lonely』のサウンドトラックやAPPLEやHonda、Canonといった有名企業のCM音楽まで、これまで本人名義では多くのBGMや劇伴、CM音楽などを手掛け、自由な作風で楽曲を発表してきたキース・ケニフ。2012年にリリースした、TV-CMや映像の為の作品をコンパイルしたアルバム『ブランチーズ』以来となる作品が完成しました。

　アルバムは、40年以上にわたって自宅のリビングルームに置かれ、食卓で演奏されたり、家族や友人の間を行き来していた為に磨耗や損傷のあるアコースティック・ギターを主に用いて制作されました。彼がコロナで隔離生活をしていた時に2日間でギターとiPhoneを使って制作した楽曲群は、坂本龍一をして“とても美しい音楽”と言わしめたゴールドムンドの作風に近い雰囲気を持っています。美しくも儚いイメージを持ち合わせたサウンドは、彼が隔離された部屋から外の景色を慈しみながら奏でるギターの音色。穏やかに緩やかに慎ましく鳴るギターの響きは、YouTubeにて公開されている収録曲「We Are A Circle」のミュージック・ビデオでも聴くことができます。

　なお、CD化は〈p*dis〉からリリースされる日本盤のみ。音の雰囲気に合わせた特殊紙ジャケットとなっています。