1月からの全国ツアー〈雪融けを願う飛行船〉も盛況のうちに終え、秋には2ndフル・アルバムのリリースも決定している、“神サイ”の愛称で人気のロック・バンドの
神はサイコロを振らないが、5月19日(金)22:00に「修羅の巷」のミュージック・ビデオをプレミア公開します。
「修羅の巷」は、地面を一歩一歩踏み締めて歩く力強さを感じさせるような無骨なリズムセクションが特徴的。バンドならではの生のグルーヴや生きた音、熱量がダイレクトに伝わる一発録りで収録され、サウンドテーマとも言えるギターリフやヴァースではグランジ色を濃くしながら、フックでは一段と艶やかさをまとったヴォーカルも印象的です。内省的なメッセージも含みながら、窮屈に閉塞感を感じて生きている人々を鼓舞するという、ポジティヴなアンセム・ソングといえる作品に仕上がっています。
同曲は、本年の民放ドラマで最高視聴率をマークした、
福山雅治×
大泉洋という無敵のバディが織りなすTBS系日曜劇場『ラストマン−全盲の捜査官−』の挿入歌に起用。福山演じる全盲の人たらしFBI捜査官と大泉演じる犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事による“凸凹バディ”が、一筋縄ではいかないミステリアスな展開を絡めながら難事件に挑む姿を描くドラマを、鮮やかに彩っています。
その“神サイ”的ロック・アンセムとなった「修羅の巷」のMVでは、MV全体のストーリーテリング的な役割を担った情熱的なパフォーマンス・シーンが満載。窮屈に閉塞感を感じて生きている人々を鼓舞する楽曲に込めたメッセージを、1人の女性が2つの生き方をパラレルワールド化して表現しています。
また、「見えているものが、全てではない」ということを体感できる、さまざまなギミックを盛り込んでいるのも特徴。赤を基調とした映像の世界観においてはモノクロのシーンも同色という先入観を植え付けながら、後半のシーンでは色彩的な“裏切り”を起こすほか、写真の落書きからはとあるメッセージが浮かび上がり、ラストには見方によってカラフルにもモノトーンにも見える錯視体験のラスト・シーンが待ち受けるなど、“視覚を裏切る”要素がふんだんに仕掛けられています。
メンバーの柳田周作は「無骨かつ艶やかさも兼ね備えたサウンドは神サイらしさ満載でありながら、グリッドの中で完結されがちな現代音楽とは対照的に、バンドならではの生のグルーヴや生きた音、熱量を体現するべく、オケレコーディングはメンバー4人での一発録りに挑戦しました。スケールの大きなアンセム的アプローチで攻めたバンド・サウンドの一方で、ヴォーカルは内省的で深く深く堕ちていく様を歌い上げ、逆境と孤独の中で必死にもがく1人の人間を表現しました」「どんな時代であれ環境であれ、心だけは搾取されてはいけない。マイノリティや社会的弱者が、勇気を持って立ち向かっていけるきっかけになってくれたら嬉しいです」とメッセージを寄せています。