12年ぶりのアルバム『A Trip To Bolgatanga』を7月7日（金）にリリースするアフリカン・ヘッド・チャージ（African Head Charge）が、来日ツアーや英国・グラストンベリーへの出演が決定するなど話題を呼ぶ中、アルバムからの先行配信曲「Passing Clouds」をミュージック・ビデオとともに公開しています。

　結成メンバーであるボンジョ・アイヤビンギ・ノアがレコーディングを主導し、ともにグループを動かしてきたエイドリアン・シャーウッドが制作の指揮に加わった最新アルバムは、世界各地のエッセンスを一緒くたに混ぜ合わせたこれまでの作品に対し、ボンジョの現在の生活拠点であるガーナ北部というひとつの場所を念頭に置いて制作されました。ハンドパーカッションや人々が唱和するチャントの歌声を補強するように轟くベース音、変化を加えた管楽器、余分な音をカットするエフェクト、騒々しいワウペダルの効果、何かにとりつかれたようなブードゥー教のダンスミュージック、合成されたうねりのサウンド、コンガのリズム、何層にも入り乱れる電子楽器のエフェクト、ブルースの影響を感じさせる木管楽器、ファンキーなオルガンの音などが加わり、ガーナ北部を巡る幻想的な旅路の記録とも言える仕上がりとなっています。

　このたび公開となった、ホーンが印象的な「Passing Clouds」は、ワンドロップとアフロ・パーカッションが縦横無尽に駆け巡るまさにAHCサウンドといえるナンバー。強烈でサイケデリックなグルーヴが堪能できます。

　なお、アフリカン・ヘッド・チャージは、9月14日（木）東京・LIQUIDROOM、9月15（金）大阪・BANANA HALLにて開催される、エイドリアンの主催イベント〈DUB SESSIONS 2023〉にて、12年ぶりの新作『A Trip To Bolgatanga』を携えたライヴ・パフォーマンスを披露します。ライヴ・ダブ・ミックスを手がけるのはエイドリアン・シャーウッド。日本からは、インディシーンで異質な存在感を放ってきたバンド、GEZANが出演。彼らのステージはLittle Tempo、OKI DUB AINU BANDなどで活動し、DRY&HEAVYのメンバーとしても名を連ねたダブエンジニア、内田直之がライヴ・ダブ・ミックスを担当します。エイドリアン・シャーウッドは「DUB SYCHEDELIA SET」と名付けられたソロセットも披露するとのことです。