ウィーンを拠点に活動するコロラトゥーラ・ソプラノ歌手の
田中彩子が、デンマーク・コペンハーゲンの歴史的文化施設チボリの180周年を記念したプログラムのひとつとして6月25日に開催された〈チボリガード・サマーコンサート〉に出演しました。チボリにソリストとして日本人が出演するのは、田中が初めてです。
8歳から16歳までのメンバーからなる、チボリ所属の世界最古のジュニア音楽隊“デンマーク王国少年少女音楽隊チボリガード”とともにステージに立った田中は、デンマーク国内で広く愛されている「Tit er jeg glad」を初めとする
カール・ニールセンの歌曲を全曲デンマーク語で歌唱。チボリガード委嘱作曲家としての経歴を持つ作曲家・吉田文とデンマーク人作曲家・
イェスパー・リースが編曲を担当し、田中の類いまれなコロラトゥーラ・ソプラノとチボリガードの魅力が余すところなく楽しめるパフォーマンスを披露しました。
田中は10月15日(日)福岡・FFGホールを皮切りに全国各地で〈田中彩子 ソプラノ・リサイタル2023 〜Play Coloratura〜〉を開催。ピアニストの川田健太郎とともに、ニールセンの「私は時折幸せ」、
バッハ「いかばかりの魂の苦しみ BWV487(《シェメッリ歌曲集》より)」、
プーランク「愛の小径」、
チック・コリア「クリスタル・サイレンス」などを披露する予定です。
Photo by Jan Oste