ピンク・フロイド(Pink Floyd)が名盤『
狂気(The Dark Side of the Moon)』を発表してから今年で50年。それを記念した多彩なプロジェクトが進むなか、その一環として、全天周映像作品プラネタリウム・ショー「The Dark Side Of The Moon」が、東京・コニカミノルタプラネタリアTOKYO DOME1(有楽町マリオン9階)で上映中です。6月23日に発売された全16回のチケットはすぐに完売。それを受けて、7月6日(木)から7月17日(月・祝)まで、全23回の追加上映が決定しました。追加上映のチケットは6月30日(金)午前10:00に発売されます。
また、6月26日の上映初日にはプロデューサー / ディレクターとして活動する
立川直樹と、元
レベッカ、
レッド・ウォーリアーズのギタリストでピンク・フロイドの楽曲を再現するトリビュート・バンド“原始神母”のメンバーでもある
木暮“shake”武彦によるスペシャル・トーク・ショーが開催されました。
[スペシャル・トーク・ショー]――『狂気』のプラネタリウム・ショーの凄さについて木暮「何か一つの乗り物に乗って、どこか遠くに連れていかれて、最後に気が付いたら戻ってきていた、というような強烈な感覚。まだ何か宇宙酔いをしているような感じ。立体的な空間、圧倒的な映像と音を浴びる、『狂気』の新たな体験をすることができる。」
立川「凄かったね。これは体験をしないとわからない。トレイラーを見ただけで只ならぬものを感じていたけど、ここで実際に見て、宇宙と海の底が繋がっているかのような、とにかくぶっとんでいる完全に異次元の体験。まさか『狂気』を50年後にこういった形で体験できるとは思わなかった。」――アルバム『狂気』について木暮「高校生の時最初にカヴァーしたのは〈タイム〉だった。『狂気』はA面でぐらぐら気持ちを揺さぶられて、後半でどんどん広がっていくような、最後に行き着くまでに、どんどん幸せな気持ちになっていく不思議なアルバム。」
立川「もし世の中に完璧なA面というものが存在するとしたら、僕は『狂気』のA面だと思う。『狂気』はアルバム全体がシームレスで、エンディングの鼓動と頭の鼓動が繋がっているから永遠にこの世界から抜け出せなくなる。発売から50年後にアトモス・ミックスやこのプラネタリウム・ショーで楽しめるように、今から50年後も、その時代の最新のテクノロジーできっと新たな体験ができる、そんな時代を超えた永遠のアートだと思う。」