シャルロット・ゲンズブール初監督作品、彼女が母親
ジェーン・バーキンの真実に迫った感動のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』が、8月4日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかにて全国順次公開されます。
天才アーティスト(映画監督&ミュージシャン)の故
セルジュ・ゲンズブールと人気女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた生粋のサラブレット女優、
シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた本作品は、母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出した貴重なドキュメンタリー作品です。
この度、14名の著名人から共感のメッセージが到着。特別な存在であるはずのジェーンとシャルロット母娘の姿を描いた本作が、どうして私たち日本人の心にも刺さるのか?
樹木希林・
内田裕也という大きな存在の両親を持つ
内田也哉子、
松田優作という偉大な夫・父を持つ
松田美由紀・松田ゆう姫母娘、これまでにも母との確執を公言してきた
LiLiCoら、14名のメッセージを通して、この映画の感動の真髄が浮かび上がってきます。
併せて公開された電子版ポスター・ヴィジュアルには、母ジェーンのノルマンジーの家で、シャルロットがカメラを片手に母と対話する場面が採用されました。これが3番目のポスター・ヴィジュアルとなり、2人の間に流れる穏やかな時間が、優しいタッチで表現されています。デザインを手掛けたのは新進グラフィックデザイナーの内田美由紀。
また、本予告には、5月に公開した特報より、ジェーン・バーキンの苦悩が色濃く表現された仕上がりになっています。日本版予告編の演出は、『Rodeo ロデオ』『
ホテルアイリス』などの遠山慎二が担当しました。
さらに、agnes b.とのコラボTシャツが、公開同日8月4日より、渋谷店、青山店、渋谷スクランブルスクエア店、銀座店、京都BAL店の5店舗で販売されます。8月2日(水)には
サエキけんぞうプロデュースによる〈ジェーンとシャルロット・ナイト〉と題された音楽イベントが、東京・下北沢 FLOWERS LOFTで開催されることも決定しています。
[各界著名人 共感メッセージ]母を切望する娘の眼差しは、
あまりに柔らかく、鋭く、リリカルで......
いつしか呼吸するのも忘れ、画面に見入っていた。
容易に解かれない愛のミステリー。
けれど、彼女たちの佇まいに、言葉の端々に、
答えはちゃんと存在していた。――内田也哉子(文筆業)Parisでジェーン・バーキンの家に行った時、
3階の部屋で机に向かって勉強していたシャルロット。
可愛くて透明でシャイな少女が大人になり、監督になった。
歳を重ねたジェーンのすべてを優しくありのままに映し撮っていた。
ボーカルをなくしたシャルロットの音楽もいい。――小林麻美母と娘の関係は様々である。
JaneとCharlotteはお互いを否定することの無い関係に見える。
でもそこに至るまでには葛藤ややり場の無い寂しさがあり、
長い時間をかけてようやくお互いの存在を理解して行く様が見えて来る。
私と私の母との関係、そして私の娘たちとの関係を、
改めて深く考える事を教えてもらえた気持ちになった、
素晴らしい作品。――土屋アンナ(モデル・アーティスト・潜水士)時代のアイコンであり、親子であり、
女優同士でもある二人がカメラを通じて初めて語り合う極めてパーソナルな、
それ故に普遍的な人生の物語。
母であること、娘であること、愛すること、老いること、愛する人を失うこと、
戸惑いと和解を繰り返しながら、それでも前を向いて生きていくこと。
今年、最も心に響くドキュメンタリー映画です。――野宮真貴(ミュージシャン・エッセイスト)ジェーン・バーキンをスクリーンでちゃんと観たのは『欲望』が最初。
アイコンとしてではなく等身大の視点でみたことがなかった私は、
シャルロットとのぎこちなくも愛のあるやりとりに妙に胸騒ぎを覚えながら観た。
多分自分の中で消化しきれてない私の人生の棘を刺激されたのかもしれない。――ヒグチユウコ(画家)まるで、私を見ているようだった。
子供たちに愛を捧げ、それ故に怯えてる
嫌われたくなくて、ずっと愛してほしくて。
子供たちの為ならどんなことでもできる用意がある。どんな時でも。
でも、その事はいつも秘密。
親子。愛を繋ぐ~――松田美由紀(俳優)母に抱く憧れや尊敬、そして複雑な感情が全て素直に描かれていて、
私も娘としてシャルロットに通ずる想いを感じた。
母でありアーティストであるジェーンの言葉は柔らかくて美しくて、人間的。
まるで私の母みたいだなぁと思うところもあって、とても素敵な映画だった。――松田ゆう姫(アーティスト)母ジェーンとの真の愛の姿はどこに?
リアルな母の言葉を求めて、
娘シャルロットのひたむきな思いに胸を打たれる。
誰もが母親との関係を優しく見直したくなる映画。――村上香住子(文筆家)娘は母に抱きしめられたいだけ。
わたしはいつもそう話す。
わたしも会話ではなく、母にハグされたかった。
それだけ。
そんなシンプルなことが何よりも大切だと
この作品を見て改めて思った。――LiLiCo(映画コメンテーター)まるで家主の留守を狙って、突然母娘がセルジュの家を訪ねる。40年の時を経て、まったく当時のままの香水瓶を開ける。
いまだその中に入っている気体を吸い込むジェーン。
その瞬間我々も目眩と共に記憶や時間、映画の魔術を味わう。――ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァグクイーン)不思議。こんな美しい映画なのに親戚のホームビデオくらい心に近くて。
シャルロットのコーデュロイコート真似したくなる!――菊地貴公(ネットでポチり隊・ファッション YouTuber)この数年間で大きな痛手を負ったジェーンの心に向かう、娘シャルロット。
パパは元祖チョイ悪オヤジの大プロデューサー、セルジュだ!
女性の旗手達が、男女の変わり目の時代だからこそグっと来る映像美。
親子の魂の邂逅に涙せずにいられない奇跡のドキュメンタリー!――サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)セルジュ(・ゲンズブール)の訃報に接した当時のフランス共和国大統領、フランソワ・ミッテランは、「われらの時代のボオドレールにしてアポリネールであった」といってかれの死を惜しんだ。
フランスが生んだもっとも偉大なふたりの詩人の生まれ代わりであったというに等しい。
その男を愛したふたりの女の対話が浮かび上がらせたのは、愛するものを永遠化するためででもあるかのように、愛したものを
壊しつづけた詩人のレガシィとしての、ジェーンとシャルロットという名の、かれらじしん(の自画像)であった(のだとおもう)。――鈴木正文(カリスマ編集者)――米澤よう子(イラストレーター)© 2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms