今月半ばに
岡田麿里 監督最新作、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』(9月15日[金]公開)の主題歌として9月13日(水)に新曲「
心音(しんおん) 」を初のアニメ・ジャケットで発売することが発表されたばかりの
中島みゆき 。岡田麿里監督の台本に惚れ込み、初のアニメーション映画への書き下ろしとなった最新曲が、7月27日(木)に解禁された『アリスとテレスのまぼろし工場』の本予告の圧倒的な映像とともに公開されています。
本予告映像では主人公の1人である14歳の少年、菊入正宗のモノローグから始まり、1人の少年と2人の少女たちが出会ってしまった瞬間が切り取られています。“その少女の心には決して触れてはならない”という、意味深な文字が映し出され、それに重なるように中島みゆきの歌声が鳴り響きます。「心音(しんおん)」と名付けられた楽曲の歌詞には台本から紐解いたストーリーを描写するように丁寧に綴られていきます。
「届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる“推し”です!」と、中島自身がコメントするほどの作品。この作品のために書き下ろされた歌は主人公たちの想いに最後まで寄り添うように響いていきます。そして本予告のラストに向け「未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行(ゆ)け」と主人公たちの背中を強く未来へ誘うかのように、そして優しく包み込むかのように歌声が届いていきます。映像の最後には、消え入りそうな少女の声で「大嫌い…」という一言が聞こえますが、誰に向けて放たれた言葉なのか、“恋する衝動”を武器に、少年少女たちは果たして未来へと駆け抜けることはできるか、9月の公開が待ちきれないほどの臨場感に満ちた映像になっています。まずはこの本予告映像の世界を中島みゆきの歌声とともに味わって観ていただきたいところです。
映画『アリスとテレスのまぼろし工場』は、突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町で中学3年生の少年が2人の少女と出会い世界の均衡を崩していく物語。“恋する衝動が世界を壊す“と銘打たれた甘酸っぱい青春物とは全力で逆走しているヒリヒリとした青春を描いた作品となっています。
今作品は『
呪術廻戦 』『
進撃の巨人 The Final Season 』『
この世界の片隅に 』など、数々のヒット作品を手掛けるアニメスタジオMAPPAが、大人も泣けるアニメとして300万人の心を動かし、大ヒットを記録した『
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 』や、『
さよならの朝に約束の花をかざろう 』で国内外から高い評価を得た岡田麿里監督に白羽の矢を立て制作がスタート。その岡田監督が普段から愛聴していた日本を代表するシンガー・ソングライター“中島みゆき”に思い切って主題歌をオファー。台本に惚れ込んだ中島が主題歌「心音(しんおん)」を書き下ろし、作品を軸に共鳴した2人の強力なタッグがここに生まれました。
今年5月に行われた「MAPPA STAGE 2023」ではメインキャストの主人公・菊入正宗役を『呪術廻戦』虎杖悠仁役の
榎木淳弥 、正宗の同級生・佐上睦実役を『
SSSS.GRIDMAN 』新条アカネ役の
上田麗奈 、謎の少女・五実役を『リコリス・リコイル』クルミ役の
久野美咲 が演じることが発表されました。またメインキャストに加え、正宗の父親の菊入昭宗役に
瀬戸康史 、叔父・菊入時宗役に
林遣都 と、実力派俳優陣が本作に声優として参加することも相次いで発表され、アニメファンを中心に更に公開への期待感が一気に膨れ上がっています。
中島みゆきの映画主題歌と言えば、昨年の
吉岡秀隆 主演、映画『
Dr.コトー診療所 』の「
銀の龍の背に乗って 」、2020年公開の
菅田将暉 、
小松菜奈 主演で話題となった映画『
糸 』の主題歌「糸」と彼女の往年の名曲が映画館で流れているのが記憶に新しいところです。その中島みゆきが映画主題歌を書き下したのは2009年の
犬童一心 監督作品映画『
ゼロの焦点 』の主題歌「
愛だけを残せ 」以来14年ぶり。どの作品も中島みゆきの歌無しには語れない映画に寄り添った楽曲となっています。そしてアニメーション映画主題歌書き下ろしは今回が初。「心音(しんおん)」が映画『アリスとテレスのまぼろし工場』にとって欠かせない曲になっているのは今回の本予告映像からも明らか。歌の全編解禁も今から待ち遠しいです。
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©新見伏製鐵保存会