NHK連続テレビ小説『
らんまん』の音楽担当でも注目を集める作曲家・
阿部海太郎が、
TICAの
武田カオリと共作したアルバム『HOUSE』を9月20日(水)にリリース。発売に先駆け、収録曲「Boots」に続き冒頭曲の「Mirror」が8月30日(水)に配信リリースされています。
阿部からの誘いでスタートを切った2人のクリエイションは気ままな寄り道や休息、さりげない遠回りなどをしながら、目指していた以上の着地点に10年以上の歳月をかけて到達。道の途中である2016年には、阿部のアルバム『
Cahier de musique|音楽手帖』に武田が歌う「京都慕情」が収録され、評判にもなりました。
そんなふうに完成されたアルバム『HOUSE』は、洗練された音楽性を多方面で発揮してきた阿部が澄んだ武田のヴォーカルのために書き下ろした曲とそこに織り込まれる器楽曲の全12曲で構成。12のタイトルに綴られる形あるものと、2人が紡ぐ形のない音楽が表現するのは“架空の女性の慎ましい生活の痕跡”。存在したかもしれない誰かの静謐な意志と豊かな心情が聞こえてくるような作品に仕上がっています。
ジャケットのアート・ディレクションは葛西薫が担当。現代美術作家・ミヤギフトシによる写真群が静かな気配を漂わせています。
なお、阿部と武田は9月9日(土)東京・西早稲田 スコットホールにて『HOUSE』リリース記念ライヴを開催。当日会場にてCDアルバムが先行販売されます。
Photo: Futoshi Miyagi