国内外で、ジャズのみならずポップスの領域でも活躍し、リオ・オリンピック閉会式にも楽曲が採用されたピアノ・トリオ・バンド“
H ZETTRIO”(エイチ・ゼットリオ)が、ギネス世界記録™に挑戦中であることが明らかになっています。
そのきっかけはニュー・アルバム『
Beat Swing』の発売日でもある9月13日に行われた、神戸のジャズ発祥100周年を祝うイベント〈LIVE in the DARK〉に出演した際、MCコーナーで以下のようなやり取りの中で飛び出した発言によるものでした。
H ZETT M「今日は神戸ジャズ100周年×プラネタリウム誕生100周年ということでライヴをやらせていただきました。ありがとうございました。(中略)最近、ある大事なことに気がついたのですが、我々2013年12月4日に『★★★「三ツ星」』というアルバムをリリースしておりましてこれがデビュー作です。今年は2023年ですよね。ということは今年が10周年イヤーでした。あともう3ヶ月ちょっとで終わってしまいますが、、、一応お伝えしておきます。ということで年内残りわずか、この気持ちを背負って頑張っていきたいと思います。」
H ZETT NIRE「あと12月1日(金)で連続配信が60作目ですよね?なんかギネス世界記録の可能性がでてきているという噂ですが、、、これまだ言っちゃいけないんだっけ?」
H ZETT M「近々何かしらの発表があるかもです。」 自身のバンドの結成10周年を忘れていたことをコメントすると、相変わらずのユルユルなMCで観客を笑わせました。そして、終演後に改めてH ZETT MのX(旧Twitter)で「本日のライヴの2ndステージでMC NIREによりフライングしてしまいましたが、只今継続中の連続配信が年内で60ヶ月連続を達成しそうです。どうやらこれは世界記録の可能性が出てきているとのことで、もし実現すればみなさんと一緒に作った記録だと思っています。ありがとうございます!」とギネス世界記録™は現実になる可能性が高いことを明らかにしました。
H ZETTRIOは、2019年の1月から毎月1曲ずつ新曲をリリースするという企画を立ち上げ、実行してきました。その後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行でライヴ活動が制限された中でも企画は続行され、2023年12月1日(金)に60回目、60ヵ月連続の記録達成を迎えます。
これを受けて「Most consecutive months to release an original digital single by a music act / 単一音楽ユニットによるデジタルシングル連続リリース月最多数」に関して、正式に世界記録であるということをギネスワールドレコーズ™のイギリス本社が確認中だといいます。実現すれば、まさにコロナ禍をものともしない世界記録となります。
この度のギネス世界記録の挑戦は、1人のファンからコンサート後に「60ヶ月連続なんて世界一の記録だと思います」と書かれた手紙が届けられたことがきっかけだったといいます。この一報を受けたH ZETT Mは、「(もし認められれば)この記録はファンの人たちと一緒に作った記録だと思っています」とコメントしています。H ZETT Mが「ファンの人たちと一緒に」と言ったのは、H ZETTRIOは新曲の発表と同時にSNSで楽曲のジャケットのアートワークを広く一般から募集し続けており、実際にファンの人たちが手掛けたデザインが採用されていることを指しています。作曲したものが配信されて終わりなのではなく、ファンの人々も実際に新曲の完成に携わっているということを意味しています。
また、H ZETT Mは、この5年の間にはコロナ禍の影響で、本来バンドが行うライヴ活動がままならず、新曲を発表し続けることがH ZETTRIOとファンをつなぐ唯一の方法であった時期があり、記録の達成を後押ししたのかもしれないとも語っています。
現在、H ZETTRIOは全国Jazz Club Tourの真っ只中で、直近では9月18日(月・祝)熊本、9月20日(水)大分、9月23日(土)山口、9月24日(日)福岡での開催が決まっています。そして、12月17日(日)の名古屋は早々に完売していますが、ファンの熱いリクエストに応え、2ステージ目の開催が急遽決定しました。Jazz Club Tourはステージと観客の距離が近く、間近で演奏を観られるチャンスとなっています。
また、12月には年内最後のホール・ライヴが大阪と横浜で開催されることが決定。これらは、ライヴハウスとは異なった大きなスケール感を持ったコンサートで12月25日(月)に神奈川・横浜の関内ホールで行われるコンサートはクリスマス・スペシャル・ライヴとなっています。スケジュールの詳細はオフィシャル・サイトをご確認ください。