〈SUMMER SONIC〉での
星野源との共演が話題となった
ジェイコブ・コリアー(Jacob Collier)が、ニュー・アルバム『ジェシー Vol. 4』を2024年2月29日(木)に発表します。このアルバムは、2018年にスタートした「ジェシー・プロジェクト」4部作のフィナーレを飾るもの。第1弾シングルとして、
ブランディ・カーライルをフィーチャーした「リトル・ブルー」が、日本で製作されたミュージック・ビデオとあわせて公開されています。
アルバムは、過去3作で探求された要素を反映させつつ、人間の感情を表現するというコンセプトで制作され、今や彼の代名詞といえる、コンサートでのオーディエンス・クワイアのような人間の声の力を祝福するような内容。世界各国のアーティストや音楽を網羅した、まさにプロジェクトの集大成です。すでにシングルとしてリリースされている「ネヴァー・ゴナ・ビー・アローン」や「WELLLL」も収録し、アートワークは複雑かつ幻想的なガラス彫刻やコラージュ作品で知られるブルックリンのアーティスト、ダスティン・イェリンが担当しています。
新作について、コリアーは「5年前、自分ひとりで始めた音楽の旅をきっかけに、4作にもおよぶコラボレーション・アルバムという大きな夢を持って、僕は音楽と人生について最も偉大なヒーローだちから学ぶという壮大な冒険に旅立ったんだ。そして今回の『ジェシー Vol. 4』は、あらゆる意味で僕が30年かけて作り上げたアルバムと言える。この作品は僕にとって、世界各地のミュージシャンと作り上げた、人間への祝福のようなものなんだ。この実験の集大成として、10万人のオーディエンス・クワイアのようにこのアルバムの核心を成すサウンドを見つけることが出来たと思う。僕の声はまわりの人々の声と同じだし、みんながこの音楽というタペストリーの一部だということ。そして何よりも、このアルバムを作ることで、人生は魔法に満ちているということを思い出すことが出来たんだ」と語っています。
第1弾シングルの「リトル・ブルー」は、冒頭のキャッチーなメロディが強い印象を残すバラード。昨年の来日時に開催された限定イベントにて、世界で初めて披露された楽曲です。ゲスト・ヴォーカルに、グラミー賞を3度受賞し、2022年にニューポート・フォーク・フェスティヴァルで行なわれた
ジョニ・ミッチェルの感動的な復活ライヴの中心人物としても大きな話題を呼んだブランディ・カーライルを迎え、楽曲に拡がりを持たせることに成功しています。そして彼がワールド・ツアーの公演中に観客と録音したオーディエンス・クワイアもフィーチャーされており、
ジョナス・ブルーとの共演などで話題を呼んだカナダの若き逸材レノン・ステラがコーラスで、ノルウェーのレジェンド・マルチ奏者であるスティアン・カルステンセンがペダル・スティールで参加しています。
参加したブランディ・カーライルは「この曲はとても素晴らしく、ジェイコブは世代を超えた才能の持ち主です。恥ずかしくなるほどいつも彼のことをチェックしているし、心が折れそうになるほど美しい彼の音楽を研究していますが、今回自分が彼の創作の一部になれるなんて、素晴らしい運命のいたずらです」とコメントしています。
同時公開されたミュージック・ビデオの監督は伊藤聖也が担当。ジェイコブ本人の希望で日本にて撮影・制作され、折り紙やペーパークラフトでできた世界の中でジェイコブが海や森の中をさすらうというユニークな内容になっています。
Photo by ryoka ojima