辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、アルバム『Depuration Of Despair』をリリース。10月23日(月)にCDRのリリースとデジタル配信を行います。CDRは、レギュラーエディション13枚限定、スペシャルエディション2枚限定でリリースします。スペシャルエディションのCDジャケットは、辻によるハンドメイドアートワークです。
開発したシンセサイザーシステムは、主に、コンピュータ、universal serial bus(USB)接続デバイス、ラインセレクタ、バッファ、フィルタ及び、ミキサーで構成されています。コンピュータとUSB接続デバイスはUSBインターフェースで接続されています。USB接続デバイスから出力されるpulse width modulation(PWM)信号は、ラインセレクタとバッファを経由してフィルタに入力されます。バッファから出力されるPWM信号は、P0、P1、P2、P3です。それぞれ3つの信号をバッファから出力して、合計12のPWM信号を出力します。3つのランダム信号または、low-frequency oscillatorによる変調信号と2つのリズム信号を含んだ5つのPWM信号があります。ラインセレクタは、USB接続デバイスから出力される4つの制御信号を用いて、USB接続デバイスの出力とバッファの入力の接続を変更して、P0、P1、P2及び、P3のPWM信号の種類を変更します。
1曲目は、サレンキー回路を用いて演奏しています。サレンキー回路は、LPF、HPF及び、BPFで構成されます。アナログフォトカプラに制御信号を入力して、LPFとHPFの遮断周波数とBPFの中心周波数を制御できます。サレンキー回路の入力信号はP0、LPFの制御信号はP1、HPFの制御信号はP2です。BPFの制御信号は、論理回路を用いてP1とP2の論理積を行った信号です。LPF、HPF及び、BPFの出力信号を加算した信号がサレンキー回路の出力信号です。LPF、HPF及び、BPFの出力信号は、スイッチで絶縁することができます。ラインセレクタでP0、P1、P2及び、P3の信号の種類が変更され、P1とP2は、非同期で断続的にバッファから出力されます。そのため、サレンキー回路の出力信号は、複雑に変化する発振音になります。