ノルウェーのトランペット奏者 / 作曲家 / プロデューサーである
ニルス・ペッター・モルヴェル(Nils Petter Molvaer)が、これまで発表してきた自作曲をインガー・ベルビー指揮
ノルウェー放送管弦楽団とともにあらためて録音した初のオーケストレーション・アルバム『Certainty of Tides』を10月6日に発表しました。「シンフォニック・オーケストラは楽器のひとつと言えるし、私のお気に入りのひとつでもある。オーケストラ・サウンドは、新しいアレンジとともに、楽曲に独特の活力を与え、新鮮さを吹き込んだ」とモルヴェルは語っています。
4人のノルウェーのアレンジャー兼作曲家ヤン・マーティン・スモルダール、ロルフ・ワリン、ヨン・オイヴィン・ネス、エイヴィン・ビューネと、2人の若手エレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、クリスティアン・イサクセンとエヴェン・フローデセン・ロスタッドが制作に携わったこの新作は、もともとナショナル・ラジオ・スタジオで録音されました。しかし、その後、音にもっと余裕が欲しいと感じたプロデューサーの
ヤン・バングは、キルデン・コンサート・ハウスのステージ上に76台のスピーカーをオーケストラがステージ上に座っていたのと同じ位置に注意深く配置して鳴らし、大ホールの驚異的な音響効果を利用して、再録音しました。このユニークな制作方法についてモルヴェルは「この録音技術を使ったのは、おそらく私たちが初めてだと思います。レコーディングは突然、まったく違った色になり、より大きく広々とした音になったんだ」と語っています。
Photo by Andre Clemetsen