現代ジャズ・ギターの最高峰、
カート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)と、2017年に惜しくも逝去してしまった女性ジャズ・ミュージシャン最高峰の1人といわれたピアニストの
ジェリ・アレンが、2012年に行なったフィルハーモニー・ド・パリでのライヴ録音を収めたCD『ア・ラブサム・シング』が11月24日(金)リリースされます。
2023年は3月にソロ・ギター作『
ベルリン・バリトン』を、6月に
アーロン・パークス(p,keys)、
エリック・レヴィス(b)らとのカルテットでの『
アンダーカヴァー - ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』をリリースするなど精力的に活動するカート・ローゼンウィンケル。レーベルを主宰し、数々の作品にも引く手数多の彼が、歴史的名盤に名を連ねてきた天才ピアニストのジェリ・アレンと2012年に行なったフィルハーモニー・ド・パリでのデュオ・ライヴが約10年の年を経て遂に陽の目を見ることになりました。
ジェリ・アレンはその後もスタジオ・アルバムの制作を熱望していたとのこと。残念ながらその願いは叶いませんでしたが、幸いにも録音されていた至高のデュオ・ライヴが、両者それぞれのアルバムをリリースしていた、今年20周年を迎える「モテマ・ミュージック」のジャナ・ハーゼンのプロデュースによりリリースされる運びに。
繊細なタッチで描かれる音像、息の合ったギターとピアノがマジカルに絡み合う緊張感に満ちた高度なインタープレイ、
ガーシュウィンのスタンダード「エンブレイサブル・ユー」や
セロニアス・モンクの「ルビー・マイ・ディア」など、美しさと緊迫感が拮抗する音の対話は、ギター×ピアノという編成で録音された演奏の中でも格別。多くの人に最高の感動を与えた“フィルハーモニー・ド・パリの夜”の音源化に注目です。