東京大阪とは違う、沖縄で独自に育まれてきた漫才・コントで地元県民を楽しませてきた沖縄の老舗お笑い事務所「FECオフィス」(※FEC=フリーエンジョイカンパニーの略)が、所属芸人30組による30本のネタを収録したアルバム『FECお笑い全集』を10月18日(水)にテイチクエンタテインメントより配信リリース。
お笑い事務所「FECオフィス」は今年創設30周年。その記念事業として、1993年に近代的な事務所(プロダクション)組織を沖縄で初めて誕生させ、26歳という若さで亡くなった創設者・山城達樹と“戦後沖縄のお笑い”を紐解くドキュメンタリー映画『ファニーズ』(ファニーズ=創設者の漫才コンビ名)を制作。9月8日より沖縄で先行公開されました。監督は実弟でもあり現FECオフィス代表・
山城智二。公開週には上映中の並みいる競合を抑え邦画部門1位(沖縄県内配給)に輝くなど大ヒットしています。正に今“沖縄の笑い”がその歴史と共に再び脚光を浴び始めている状況です。
そんな状況を受け全国リリースされる本アルバムは、映画でも取り上げられている“沖縄の笑い”を追求し続け30年のFECオフィスの芸人たち30組が、ウチナー訛り・沖縄の生活に根付いた笑いを展開するネタを収録したお笑いネタ・アルバム。即ち近代沖縄お笑いの資料的アルバムでもあり、沖縄のお笑い事務所が初めてメジャーレーベルからリリースする歴史的アルバムでもあります。
創設メンバーのファニーズ(※生前のライヴ音源を掘り起こし収録)、ふんだりけったりを筆頭に、今や沖縄では知らない人はいない
護得久栄昇(テイチク所属歌手)、大兼のぞみ、やぎのシルー、故・山城達樹の息子・山城皆人や映画『ファニーズ』でも描かれているコンビ・親戚の漫才ノーカット・ヴァージョン、などなどベテランから若手に至るまで計30組のネタをノンストップで堪能できるアルバムとなっています。
映画『ファニーズ』のサントラ盤と言っても過言ではないこのアルバム、じわじわ来る笑いや、ローカルネタならではの際どさやほっこり具合がクセになります。映画『ファニーズ』を観た上でこのアルバムを聴くと、さまざまな背景が見え、さらに理解度が深まり一層ネタに入り込めるのも事実。沖縄県内はもちろん、全国の沖縄ファン、そしてお笑いファンに広がっていくことでしょう。