米デトロイトの“怪人ラッパー”ダニー・ブラウン（Danny Brown）が、「ワープ」より最新スタジオ・アルバム『Quaranta』を11月17日（金）にデジタル・ストリーミング配信で先行リリース、2024年1月19日（金）にCDとLPでもリリースすることを発表。発売に先駆けて、アルケミストがプロデュースした新曲「Tantor」が、SFとヒップホップを融合させたユニークなミュージック・ビデオとともに公開されました。

　「Tantor」は、ハードコア＆インダストリアルなトラックを切り裂くような、パンチのあるダニーのラップが炸裂する、脳天をぶち抜くかのような衝撃ナンバー。UNCANNYが監督を手がけたミュージック・ビデオでは、バイオニックなコスチュームに身を包んだダニーが登場し、SF的な近未来の世界観とヒップホップを融合させ、アブストラクト・ヒップホップの新境地をも開拓しています。

　2011年のアルバム『XXX』でヒップホップ・シーンに新たな潮流を起こし、今年はジェイペグマフィアとのコラボ・アルバム『SCARING THE HOES』も絶賛されたダニー・ブラウンの最新アルバム『Quaranta』は、ダニーが自分自身を最も完全に具現化した一作。SKYWLKR、アルケミスト、クエール・クリス、ポール・ホワイト、そしてダニーが率いるデトロイトのヒップホップ・コレクティブ“ブルーザー・ブリゲード”など、ダニーが信頼をおく気鋭アーティストたちがプロデューサーに名を連ね、ブルーザー・ウルフ、カッサ・オーバーオール、MIKEがゲストとして参加しています。

　また、今回の新曲発表は、ダニーのこれまでの人生におけるいくつかの大きな変化を示すものだと言います。特に、最近、ダニーは地元デトロイトからテキサス州オースティンに拠点を移し、YMHスタジオでコメディ・ポッドキャスト『ダニー・ブラウン・ショー』を収録。同番組には、ジェイペグマフィア、ハンニバル・バーレス、アダム・レイ、アリ・マコフスキー、ロジック、コード・オレンジのジャミ・モーガンら友人や共同制作者もゲスト出演し、ブラウンの人間性を明らかにすると同時に、彼のワイルドなユーモアのセンスを存分に楽しめる番組となっています。




©Peter Beste