細野晴臣のプライヴェート・レーベル「デイジーワールド・ディスク」から発表された最後のアルバムにして、
ワールドスタンダードが2010年に発表した通算9枚目のアルバム『
シレンシオ』がレコード化。12月15日(金)にリリースされます。
本作は、発売当時、細野晴臣が「迷宮にざわめく雑多な音の中から鈴木惣一朗が見つけた『シレンシオ』の道は、後から来る人への貴重なガイドとなるだろう」とのコメントを寄せて絶賛した静かなる傑作。作品の根幹となるのはカルロス・アギーレやルス・デ・アグアなど、アルゼンチン音楽へのオマージュ。アルゼンチンからブラジル〜ミナス、そしてポルトガル〜カポ・ヴェルデを経由したさまざまな国の音楽を吸収し、2年以上の制作期間をかけ、ワールドスタンダードにしか創り得ない音世界が描かれており、“静かな光のエキゾティシズム”ともいうべきサウンドがアナログ・レコードならではの音で味わえます。
今回、初レコード化にあたりオリジナル・マスターから改めてリマスタリングされ、柔らかな音色と奥行きのある音像が、静けさの向こうにある情感を豊かに伝えているほか、
鈴木惣一朗自身が寄せた2023年版ライナーノーツには『シレンシオ』のアナザー・ストーリー的な内容となっており、激しく移り変わるシーンで、多くの人に変わらず愛聴され続けるこのアルバムの現在地を示しています。