東京を拠点に活動するプログレッシヴ・ハードロック・バンドのMarge Litch(マージュリッチ)が、1997年リリースの1stアルバム『
Fantasien』と、2000年に発表したライヴEP『
Particulioh』を「B.T.H.」RECORDSより12月13日(水)に再発リリースします。
リイシュー・プロジェクト第1弾として、リマスターが施されるほか、ボーナストラック1曲が追加されて再発する今回の1stアルバム『Fantasien』は、1998年にリ・レコーディング・ヴァージョンがリリースされていた作品(当時フランスのMuseaからもリリースあり)のオリジナル盤となります。“FANTASIEN story”というオリジナル・ストーリーに沿って展開されるコンセプト・アルバムで、ドラマティックな構成で展開される楽曲は、シンフォニック・メタルの先駆けともいうべき仕上りに。収録曲の半数以上が長尺曲ながら、各メンバーのテクニックに裏打ちされた演奏力が凄まじく、一気に聴かせてしまう手腕は流石の一言。時にオペラ歌手のように歌い上げるヴォーカルは絶品で、唯一無二の存在感を放ちます。ボーナスト・ラックの「Holy Tonight」はスタジオ録音の未発表曲で、重厚ながらもメロディがキャッチ―なナンバーとなっています。
また、リイシュー・プロジェクト第2弾となるライヴEP『Particulioh』は、当時バンド自身が立ち上げた新レーぺル「ML RECORDS」の記念すべき第1弾として2000年にリリース。スタジオ・アルバムで聴くことのできたテクニカルな演奏が、そのままに再現・展開されており、全編に渡って彼らの演奏技術の高さが示された作品です。ずっしりとしたリズムから様式美風なギターとキーボードが絡むミディアム・テンポの「魔物の森」、楽器隊の凄まじいバトルが繰り広げられる「管理社会の罠」、目まぐるしく展開していく「彗星の翼」、哀愁漂う力強いリフが印象的な「悲しい決断」、楽器隊の応酬が聴き応えのあるインスト・ナンバーの「MP4/7」と、緊張感あふれる演奏が強烈なインパクトを放っており、そのずば抜けた演奏力に引けを取らない堂々としたパフォーマンスを披露するヴォーカルも見事。演奏技術の高さを証明する本作も、リイシュー・プロジェクト第1弾同様リマスターが施され、ライヴならではの生々しさを感じさせるテイクである20分弱の「悲劇の泉」は、ボーナストラックとして収録されます。