「失日本」(LOST JAPANESE MOOD)=“失われつつある日本の雰囲気 ”をテーマに、アンビエント・ミュージックやミュージック・コンクレートを融合させて、時とともに忘れ去られる日本の古い歴史や文化をノスタルジックな音の情景に再構築した作品群で高い評価を得てきた冥丁。7月に発表された傑作デビュー・アルバム『怪談』の5周年盤リリースに伴うツアーや朝霧JAM'23への出演など、話題が続く中放つ本作は、『怪談』の後身にあたる2020年の『古風』、2021年の『古風II』と続いてきた3部作の完結編。本文化の本質を深く掘り下げながら、静けさや自己発見を通して心の闇を克服した冥丁の精神的な旅路にリスナーを誘う一作です。