今年15周年を迎えた〈ブレインフィーダー〉の歴史において、2011年に発表され本作は、画期的な存在であり、レーベルにとって初のジャズ作品という記念すべきアルバム。友人であるサンダーキャットのデビュー・アルバム『The Golden Age of Apocalypse』より数ヵ月、カマシ・ワシントンの傑作『The Epic』より4年も前にリリースされた本作は、好奇心旺盛なフューチャリズムと驚異的なオリジナリティ、そしてジャズの伝統に対する純粋な敬意を、ものの見事に融合させており、その意味においても〈ブレインフィーダー〉のその後を決定づけた最重要作品の一つと言えます。サンダーキャットは「サウンドの広大な探検。ペラルタはこのプロジェクトを通して、彼が何者であるかを明確に表現してる。俺が何年もそうしてきたように、君もこのアルバムを愛してくれることを願っているよ。『Endless Planets』をありがとう、オースティン」とコメントしています。
今回、デラックス・エディションには、初リリースとなる楽曲4曲が追加収録。2011年7月にロンドンの伝説的スタジオBBC Maida Vale Studiosで録音されたセッション音源で、オースティンの指揮のもと、リチャード・スペイヴン(ds)、トム・メイソン(b)、ジェイソン・ヤード(as)ら気鋭ミュージシャン、さらにザ・シネマティック・オーケストラのジェイソン・スウィンスコー(electronics)とハイディ・ヴォーゲル(vo)も参加した貴重な音源となっています。また、オースティン・ペラルタとフライング・ロータス、サンダーキャットが共同で作曲し、フライング・ロータス『Until the Quiet Comes』に収録されたオリジナル・ヴァージョンでは、サンダーキャットがヴォーカルを務めた「DMT Song」も含まれます。