作曲家 / 編曲家の
千住明が、
千住真理子をフィーチャーした新作アルバム『
アリア』を11月8日に発表しました。「トリシャの子守歌〜アニメ『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』から」など千住明がこれまでに作曲してきた楽曲と、クラシックをはじめとする名曲の全14曲を収録。千住明がアレンジ、指揮、アルバム・プロデュースを行なう「AKIRA SENJU PRODUCEシリーズ」の第1弾作品です。アートワーク・デザインは
石井竜也が担当しました。
1999年に放送されたNHKのテレビ番組『
ナポリに響くアリア“Arias”』で、千住明はプロデューサーとしてはじめて千住真理子と向き合いました。千住真理子にオペラのアリアをヴァイオリンで歌わせたいとの意向を番組のプロデューサーに伝え、ナポリ・ベルニーニ劇場で撮影された番組の音源はCDで発売されましたが、その音源はテレビ収録時の録音で、あくまで“記録”だと千住明はとらえていました。このアルバムには、当時のスコアのまま千住真理子とともに新たに録音した9曲が収録され、それがアルバムの中心になっています。
千住明はこのアルバムの発売に際し「作曲家・編曲家として仕事を始めてから40年程になる。多くの作品を世に送り出してきたが、編曲は僕の職人としての仕事の基礎にある。編曲と言っても現在は様々な方法が可能な自由な世界であるが、このアルバムでは主にクラシックに於ける、原曲の魅力を崩すことのない編曲を目指した。〈変曲〉ではない伝承の翻訳とも言え、そこに僕は魅力と使命を感じる答えが幾つかしかないその中で探るオリジナリティーこそ、技術の伝承の先にある残された秘境である」とコメントしています。
また、千住明がテレビ番組のために制作した音楽を収録する『NHKスペシャル「新・ドキュメント 太平洋戦争」』の
オリジナル・サウンドトラックも11月8日に発売されました。
Photo by Noboru Morikawa