エストニア出身の作曲家、
アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt)のニュー・アルバム『トラクトゥス』が11月10日に配信開始となり、輸入盤CDが発売されました。このアルバムの国内盤CDが、SHM-CD仕様で2024年1月24日(水)に発売されます。
2022年9月にエストニア・タリンのメソジスト教会で録音された本作は、弦楽オーケストラと合唱の音色を融合させたアルヴォ・ペルトの作品を中心に取り上げており、聖典、典礼、その他のキリスト教のテキストに基づいているか、もしくは、それらにインスパイアされた楽曲で構成されています。各楽曲は、
トヌ・カリユステ指揮による
タリン室内管弦楽団と
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団により演奏され、ジョン・ヘンリー・ニューマンによる説教の中の慰めについての考察を出発点としたアルバム冒頭の楽曲「リトルモア・トラクトゥス」から、変化、変容、再生のアイディアが共鳴し、要約、内観、過去との和解というテーマでアルバムが展開されています。
また、今作はECM NEW SERIES第1弾作品である1984年の『
タブラ・ラーサ』から、40年間続くECMのオーナー / プロデューサーの
マンフレート・アイヒャーとの最新コラボレーション作品でもあり、ペルトは「私たちの新しいレコード作りはいつもお祝い気分です。とても生き生きとしていて、何かが絶え間なく創り続けられています」と語っています。