結成10周年を迎えた東京拠点のストーナーロック・バンド、
Bahboonが、アルバム『
Thunder Ape』を12月6日(水)にリリースします。
赤ちゃんの「バァブゥ」と動物のマントヒヒ「Baboon」の組み合わせに由来するBahboonは2013年に結成。翌年には、クラウドファンディングで合計150万円の資金を集め、英ケンブリッジでのレコーディングプロジェクトを実施。2017年にはロンドンにてツアー〈No Booking Go UK Tour〉を敢行、現地で直接出演交渉をし、1ヵ月間で17公演を成功させるなど、国内外問わず精力的な活動を展開。2018年には1stフル・アルバム『
Genjin Attack』をリリースしています。
『Genjin Attack』をリリースした後、発表から間も無く、オーストラリアのプロモーターからオファーを受け、1週間強のショート・ツアーを敢行。ツアー中、USヴィンテージロックの雄、Radio Moscowと共演。さらにはUSハードロックの新星
ライオナイズの招致の確約まで漕ぎ付けたところで、マネージャーやメンバーの脱退、コロナ禍など、風向きは一転し逆風にさらされます。バンドは停滞を余儀なくされてしまいますが、めげることなくニュー・アルバムのリリースに向けデモを制作。新たなライヴ・イベント〈SATURN.4〉を盟友Lightning Swells Foreverと立ち上げるなど、着実に活動の爪痕を残し、このたび6曲入りアルバムのリリースへと至りました。
6曲入りだったらEP、もしくはミニ・アルバムじゃないか?という疑問もわくところですが、バンドは今作をフル・アルバムとして捉えているとのこと。それは収録されている楽曲の濃密さがゆえ。レコーディングでは全曲26インチの大口径バスドラムを搭載したLudwig-Vistaliteアクリルキットを使用。ほとんど爆発音とも言えるドラムビートにのせて、ギターやベースの音色にも細部まで拘り抜いて制作されました。
収録されているのは、結成10周年の最初の楽曲であり、ほぼジャムセッションで練り上げ、リードギターがインプロヴィゼーションで荒れ狂う冒頭曲をはじめ、アレンジにおいて複雑さを出来る限り排除したという爆走ストーナー・ナンバーのタイトル曲、知性的な曲作りとアレンジを施した「Cosmic Drive」、現在廃盤のEP『Good Night』収録曲を現体制で改めて録音した「Briefed」、エンジニアのイロハがオルガンをプレイしている「Pillar Man In The Sun」、そしてドゥームメタルの様な曲を3分程度でまとめると言う構想から始まり、結果アルバム最長8分の曲に仕上がったという「Growler」というラインナップ。攻撃力を高めた“全天候型ストーナーロック”が味わえる特濃な一作となっています。