SNSに集結した無力な個人投資家たちが全米を揺るがす社会現象を巻き起こした“ゲームストップ株騒動”を元にした映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』が、2024年2月2日(金)より全国公開となります。この度、本作の予告映像とポスター・ヴィジュアルが公開されました。
新型コロナウイルスのパンデミックの渦中だった2021年初頭、アメリカの金融マーケットが激震する前代未聞の大事件が発生しました。ネット掲示板に集った小口の個人投資家たちが、倒産間近と囁かれていたゲームストップ社の株を買いまくり、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えるといった反乱劇をやってのけたのです。日本でも大きな反響を呼んだこの事件を、『
ソーシャル・ネットワーク』(2010)の原作者
ベン・メズリックのノンフィクションに基づく本作の背景は、ゲームストップ株に全財産を投じたごく平凡な会社員キース・ギルに焦点を当て、事件の驚くべき内幕を描き出します。ゲームストップ社の価値を真摯に訴え続けたキースと、彼の主張に共感して夢を追い求めた人々の人間模様が、破格のサプライズとユーモア満載で繰り広げられていきます。
今回公開となった予告映像は、なんと開始3秒からFワードの嵐。そのなかで登場するのは、赤いハチマキに猫のTシャツ姿がトレードマークの“ローリング・キティ”ことキース・ギル。親しみやすいキャラクターのキースがウォール街の資産家たちが過小評価していたゲームストップ株に目を付けたことから、この大騒動は幕を開けます。SNSを中心に広がり始めた無力な個人投資家たちによる世紀の大逆襲のさまを、株を持ち続ける意思を示す「ダイヤモンド」や株価の大暴騰を表した「月を目指すロケット」といった、実際に使用されているネットスラングをリズミカルに挟みながら、ジェットコースターのように目まぐるしく描いた予告映像がお披露目されました。
合わせて公開となったポスター・ヴィジュアルの注目ポイントは、なんといっても中央に堂々とそびえ立つ“札束ミドルフィンガー”。己の生活を掛けた弱者(SNSに集った庶民)が立ち上がり、巨人(金融界の大富豪)へ向けた挑戦的な姿をド直球に表したシンボルともいえます。下段には、事件当時にSNSなどで多用された騒動を盛り立てる言葉を手に集う群衆をバックに本作の主要キャラクターたちの姿がお目見え。一番手前には、ハンドルネーム“ローリング・キティ”を象徴する子猫を頭に、騒動の台風の目となったキース・ギルがひょっこり顔を出しています。さらに、彼のサングラスには愛するGME(ゲームストップ)株の値動きが映り込むなど、遊び心が随所に散りばめられたヴィジュアルが完成しました。
ウォール街のエリートと庶民の途方もない経済格差、投資環境が激変したSNS時代のマネーをめぐる狂騒など、まさしく世界の“今”をパワフルに射抜いた実録エンターテインメント映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』は、2024年2月2日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。
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